『江戸城-本丸御殿と幕府政治』深井雅海を読書。
本丸御殿は表(政治の場)、奥(将軍の生活の場)、大奥(女性の生活の場)に分割される。
間取り図、役職階層を基に幕府政治を解説。松の廊下も解説。
幕府政治は、前後80年は表(老中、若年寄)が、間100年は奥(側用人、御用取次)が主導。
○表
表では、老中・若年寄に取り次ぐ奥祐筆が真の実力者(今の官房副長官補?)。
実務は、表の三奉行(寺社奉行・町奉行・勘定奉行)が担当。
○奥
目安箱は、将軍が開錠していた。
奥で有名な人に、柳沢吉保(側用人)、間部詮房(側用人)、田沼意次(側用人、御用取次)がいる。
○大奥
側室は重要(将軍で正室の子は家光のみ)。側室は庶民出身が多い(農民→家綱、町人→綱吉、僧→家継)。
正室・側室の人数は様々。多い将軍は、家康-正室2人・側室19人、家斉-正室1人・側室16人。