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『おかしことを「おかしい」と言えない日本という社会へ』フィフィを読書。

著者はエジプト人を両親にエジプトで生誕。2歳で日本に移住。
日本人と同じ教育を受けていますが、日本人を的確に批判。
母としての苦労話、エジプトの革命、イスラム教など結構面白い。

お勧め度:☆☆☆(読んで欲しい)

○日本人
・教育は詰め込み教育で自己表現を教えない。米国では自己表現しない生徒は低評価。
・ディベートとは、あるテーマについて賛否に分かれて討論する事。
・芸能人が政治活動しない。
・親日家だからこそ、日本の悪い所を指摘する。
・大戦中の歴史を教えない。それで中韓と歴史認識が異なる。
・性は乱れている。一方夫婦間はセックスレス、歪んでいる。
・女性は母体である事を自覚して欲しい。

○フィフィ
・フィフィは常に前向き。
・人と違うのは個性。それを活かすのは才能。
・夫が突然家出。自暴自棄で夜の街を歩いてる時、水商売の女性が子供をオンブしてるのを見る。人の気持ちを分かろうと思った。
・大学生になって近所の弁当屋さんでバイト。女手で娘を育てたおばあちゃんに、日本人女性の強さを教わった。

○エジプトと日本
・エジプトのアラブの春は独裁政権の打倒が本質。外国人は優遇、国民は冷遇される。しかし娯楽を与えられ政治に無関心。
・チュニジアのジャスミン革命はフェイスブック革命と称される。エジプトでは政府がインターネットを切断するが、アノニマスが反撃。
・今の日本は、革命前のエジプトと同じでは。

○日本
・外国人留学生には奨学金(返還義務なし)が出るし、大学には補助金が出る。一方日本人の学費は高額、奨学金には返還義務がある。
・外国人に生活保護を支給(3分2は朝鮮半島出身者)。外国人を擁護し過ぎ。

○イスラム教
・アラブ人とはアラビア語を話す人。アラブ人にはキリスト教徒もユダヤ教徒も居る。
・イスラム教徒の女性は、ヒジャブで頭髪を覆う。脱毛もする。
・結婚は契約で、詳細に権利義務を規定(離婚後の慰謝料も規定)。一夫多妻だが、全ての妻を平等に待遇しないといけない。
・イスラム法にはハラール(合法)、ハラーム(非合法)、シュブハ(中間)がある。

○グローバル人材
・教育は自己責任。
・語学力より、自由な発想や広い視野を身に付けて欲しい。
・ディベートを必須科目に。

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