『アイルランドを知るための70章』を読書。
アイルランドは1922年英国から独立。しかし北アイルランド6州は英国が未だ統治。
お勧め度:☆☆
○地理・歴史
・4つの地方に32の州(カウンティ)が存在。
・アイルランド人はゲール人(ケルト系)、アングロ・サクソン人、ノルマン人の子孫。
・5C聖パトリックがカトリックを布教。6C修道院が発達。
・1171年英王ヘンリー2世が支配。英国国教会(プロテスタント)を創設したヘンリー8世はカトリックを弾圧。
・1801年英国が併合、植民地となる。
・1829年オコンネルの尽力で「カトリック解放法」が成立。
・1845年主食のジャガイモに「胴枯れ病」が発生。米国への移民などで人口激減。
・1916年義勇軍(IRA)がイースター蜂起。1919年国民議会創設。1922年独立。
・1998年北アイルランドの紛争は「聖金曜日協定」(ベルファスト合意)で小康。
○政治
・フィアナ・フォイル党(共和党)とフィネ・ゲール党(国民党)の二大政党制。2011年総選挙でフィアナ・フォイル党が第3党に。
・1990年代の経済成長はケルティック・タイガーと呼ばれる。労働問題解消、教育投資、法人税減税、EU加盟、英語圏などが要因。
・イノベーション・ファンド、科学基金で技術支援。
・米国にアイルランド系が3600万人在住。ケネディ大統領はアイルランド系。グローバル・アイリッシュ・エコノミック・フォーラムを開催。
○社会
・カトリックの影響で女性の地位は低い。1996年「家族法」成立で改善。
・ジュニア・サイクル(中学校)修了後に国家試験を受ける。体育の授業はないが、生徒の7割以上がスポーツクラブに参加。
・平均年齢は35歳と若いが、晩婚化が進む。
・夏のホリデイにイースター、クリスマスなどの祝日がある。
・成人の23%が週5日以上運動。水泳、ゴルフ、サッカー、トレイルが人気。
・1人当りのビール消費量は世界2位。パブで飲酒。
・B&B(ベッド&ブレックファスト)での宿泊がお勧め。
・象徴はシャムロック(クローバー)、ハープ、ギネスビール。ギネスは世界記録を認定。
・国旗は三色旗。オレンジ色はプロテスタント、緑色はカトリックを意味。
○文化
・文人に詩人ヒーニー、作家マクギネス、詩人ニゴーノル。
・映画庁が映画作成を支援。
・テレビ波は4波。うち1波はアイルランド語。コミュニティ・ラジオにも注力。
・音楽のリズムはリール、ホーンパイプ、ポルカ。楽器はフィドル(ヴァイオリン)、イリアン・パイプス。バンドにザ・チーフテンズ、ザ・クランシー・ブラザーズ。エンヤはザ・ボシー・バンドに所属。(私は不詳)
・ダンシング・マスターがダンスを継承。リバーダンスは有名。