『ニッポンのジレンマ いま、大学って、学問ってナンだ?』を聴講。
MC:古市憲寿/赤木野々花、論客:杉川幸太/岩本洋子/松本舞/東信伍。
近年、大学の在り方が問われています。
グローバルとローカル/日本の大学の競争力/大学授業の英語化/大学は教育機関なのか、研究機関なのか/文理融合/大学の意義/研究予算の確保/平和学などについて意見を交わしました。
特にこれっと云った結論を出した訳ではありませんが、大学教員と学生の議論によって、今の教育の現状が示せたと思います。
ただ大雑把に纏めると、文系と理系で研究の本質(研究スパンなど)が異なる/大学は学生が自由に学べる(研究できる)場であって欲しい、などでしょうか。
学生が大半と思いますが、皆さん真剣に聞いていました。
前半は熱くて、後半は寒かった。室温の話です。
意見を覚えてる範囲で。放送があるので、それを見ると思い出したり、修正が入るかも。
・論客には「古民家再生」など自分の研究とは別の事に取り組んでいる。学生にもそう云った人と、ただ単に過ごしている人がいる。
・大学授業の英語化が行われているが、逆にこれは教育の質の低下を招く。英語化は学生に苦痛を与えるだけである。
・近年、小学低学年から英語を習わせるので、彼らが大学生に成った頃には、英語で授業が当たり前になるかも。
・大学は教育機関なのか、研究機関なのか。ユニバーシティとカレッジで異なるのでは。
・近年、文系が軽んじられる傾向にある。島の研究とかローカルな研究は評価されない。大学にも経済性が要求されている。
・文系と理系では、研究のスパンが違う。文系は長期に亘って研究し、それでも何の利益も生まない事もある。
・理系でも研究費を確保するため、シンプル/短期間/実現性/イノベーティブな研究に偏る傾向にある。
・企業では費用対効果が必ず問われる。大学は基礎を学ぶ場であり、それに縛られないで欲しい。
・西田教授はCGの研究を半世紀続けてきたが、1990年頃までは見向きもされなかった。ここまで続けられたのは幸運である。※追記。
・大学に行く必要があるのか。「大学に居なくてもWebなどで学べるので、行く必要はない」が論客に多かった。※これは驚き。
・大学に行くのを勧めるのは親/教師である。やはりブランドが欲しいためか。
・むしろ”ふわふわ”と過ごしている人に、大学に行って欲しい。
・何で大学に「卒業」があるのか。大学を途中で辞めたり。社会人になって学びたくなったら、簡単に大学に戻れる柔軟性が必要では。
・大学は好きな事を学べる場であって欲しい。※そんな余裕あったかな。
・広島大学でも世界の論文を読めるので、学ぶ環境は整っている。※追記。
・広島大学は「平和学」が必修です。原爆ドームなどを見れて、これは有意義である。広島が原爆ドームを残したのは評価できる。
・最近原爆がアイテム化されるなど、軽んじられている。
・モノを伝えるのは文字でなく、絵でも良い。
・以前広島大学は「学問は最高の遊び」を掲げていた。
・近年、少子化などで教育予算が削られている。
・学部生でも研究に取り組みたい。制度的には難しいが、クラウドファンディングなどで資金を集めては。