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『愛国汚職の壊憲政権』佐高信、小林節(2017年)を読書。

主に自民党安倍政権を批判しています。
両氏の対談ですが、主に小林氏の考えが述べられています。

小林氏の経験や思慮深さに感心します。注目したい憲法学者ですね。
対談なので、文章が少し難しい。

お勧め度:☆☆

キーワード:<改憲>森友学園/教育勅語/公人、護憲派/改憲派/一点突破口、<連立>櫻井よしこ/岸信介、山形市長選、小選挙区制、創価学会、<安倍政権>SEALDs、野党共闘/選挙協力/共産党、戦争法、<政権交代>公明党/創価学会/政教分離/日蓮上人、小沢一郎/志位和夫、<闘争宣言>植村隆/名誉毀損、中山武敏、世襲議員、外務省、<突破する理論>米国/トランプ、参院選、憲法改正

○はじめに
・安倍内閣になって憲法を蔑ろにする「平和安全保障法」が成立し、治安維持法の再来である「共謀罪」が新設され、「岩盤規制の突破」が建前で国家権力の私物化が始まった。一方野党は「選挙協力」が必要なのに、野党第一党はそれに消極的である。このままでは国民は「歴史的愚民」で終わってしまう。

○護憲派こそが改憲派に議論を挑むべき
・「森友学園問題」では、手続きが異常なほど短期に進んでいる。官邸が人事権を握る前は、官僚にはプライドがあり抵抗も見られたが、今は官邸に阿る(おもねる)官僚が出て来ている。
・「教育勅語」を読むと分かりますが、徳目の12番目には「国が危機に陥った場合、臣民は皇室を守れ」と書かれています。これは現行憲法に反します。「教育基本法」にも「教育勅語」は明確に否定されています。それを公然と利用している教育機関は、当然認められません。
・安倍首相/首相夫人は当然公人で、著者2名は形式上の公人です。首相夫人には秘書が5人付いています。公人/私人で名誉棄損の判別が違ってきます。野党はこの点から追求すべきです。※一時議論になっていたな。

・議論は「大日本帝国憲法と日本国憲法」「教育勅語と教育基本法」などで比較するのが望ましい。改憲についても「護憲派」と「改憲派」が共に議論するのが望ましい。今までは護憲派は護憲派だけで、改憲派は改憲派だけで議論している。
・改憲派の根本は「日本は日本なんだ」にある。今の憲法は米国からの押し付けと解釈している。しかしその日本が何であるかが重要であり、明治日本であっては困る。

・以前は憲法改正の議論はタブーであったが、今は変わってきた。以前は「新しい人権」(※何だ?)が論点であったが、今は「緊急事態条項」が論点になっている。
・自民党案は国民主権から権力者主権/表現の自由の後退/福祉国家から弱肉強食となっている。自民党は非常事態法/緊急事態条項などの憲法改正のための一点突破口を探っている。
・公明党は自民党の「下駄の雪」になっている。公明党は創価学会の政治集団で「何でもあり」になっている。現に正義派と実利派が争ったが、実利派が勝利した。

・自民党には世襲貴族が張り付いているため、民主党で草履を脱いだ玉木雄一郎に期待したい。
・自民党は怖い。「日本は日本」「美しい日本」とかで誤魔化しているが、法律は「正しいか正しくないか」である。

○野党は賢く連立し、政権を取り返すべし-2015年8月
・櫻井よしこは「日本には義務が3つ(勤労、納税、教育)しかないのに、権利は20もある。この個人主義が日本をダメにした」と述べた。しかし憲法には、「権利を濫用しない義務」「公共の福祉に従う義務」も記されている。※ちゃんと記されているんだ。

・明治憲法下で文民の最高責任者であった岸信介は、明治憲法(自主憲法)の復活を望んでいた。大日本帝国の責任者(岸信介)が魂を米国に売ったため、日本は経済発展した。
・安倍首相は「明治憲法の世界」を求めている「国防族」で、森喜朗は「教育勅語の世界」を求めている「文教族」です。
・自民党の憲法の勉強会に出て、常に感じるは「なぜ自分達権力者だけが憲法を守らなければいけないのか」です。世襲貴族は今の地位に、何も疑問を持っていない。
※この辺り手厳しい。

・米国が独立する時、王や貴族が存在する王国する案もあたが、そうはならなかった。米国には奴隷制度を除いて”お上/下々”の感覚はない。また米国民は政治に参加する意欲が強く、1票を重んじている。日本は薩長により明治維新がなり、天皇制の憲法が成立し、マッカーサーにより憲法が与えられて民主国家になった。この差により日本国民は政治に参加しないのか。

・小林氏は山形市長選で民主党/共産党/社民党/生活の党の推薦で教え子の候補者を応援した。※結果は激戦で敗れる。
・自民党/公明党が推す候補者は「私は中央/大臣と直結している」と「利益誘導」を主張した。これは法治国家に反する「人治政治」でアウトである。沖縄でも翁長雄志県知事に対し予算をやらない/面会しないなど、今の政権はアウトの事を堂々とやる。

・「SEALDs」諸君に、聡明さや反応の早さを感じる。
・北洋銀行の武井正直頭取はバブル期に無謀な投機をさせなかった。その結果北海道で1番目だった北海道拓殖銀行が、3番目の北洋銀行に吸収される。「馬鹿な大将、敵より怖い」です。

・自民党内で声を上げられないのは、「小選挙区制」に問題がある。公認を得るには総裁/幹事長に逆らえないのです。また「小選挙区制」では相対多数の票で絶対多数の議席が得られます(自公政権は4割の得票で7割の議席を得ている)。野党は連合し、4割の得票で7割の議席を取るべきです。
・「創価学会」は池田大作名誉会長の時代から変わり、今は分裂傾向にある。※知らない世界だ。
・小沢一郎は小林氏と同じ年に慶応大学を卒業しています。彼は国会最長老で、まだ活躍の場を狙っています。

・小林氏はかつては「右翼軍国主義者」と呼ばれ、防衛庁のオピニオンリーダーであったが、同時に生協連合会の代表幹事をやっていた。そのため自衛隊が案内する沖縄と、共産党系が案内する沖縄は全く異なっていた。

・安倍首相は「戦後レジュームからの脱却」と言いながら米国べったりで、言葉と行動が矛盾している。
・外務省の罪は相当重いと思う。彼らは米国留学から戻ると、日本の主張を米国にするのではなく、「これを言うと米国は怒るよ」と米国の主張を日本に押し付けてくる。今はその外務省が官邸を乗っ取っている。※だから「米官業報政」と云われる。

○この国を盗んだ安倍政権-2015年10月
・小林氏は大学を退職する前は若者に失望していたが、「SEALDs」諸君に会い、今は彼らの活動を支援している。
・「SEALDs」の奥田愛基君は牧師の家に生まれ、中学の時に家を出て沖縄の学校に通う。彼は独立性が高く、米国の若者に近い。
・今の時代は俺達(著者)が作ってしまった、「SEALDs」諸君に「俺達はこうしたんだから、お前らもこうしろ」と言ってはいけない。できるのは、せめて経済的に支援する事だけである。

・日本は「三権分立」だが、最高裁判事は自民党の友達しか選ばれない。それを当てにして闘ってはダメで、世論で闘うしかない。「政治の貸は、政治で取り返す」しかない。
・小林氏は30年間向こう側にいたので、相手の手の内が分かる。4割の得票で7割の議席を持ち、国会の同意人事でNHK/日銀、さらに最高裁/中央官庁の人事権を得て独裁政権を形成している。

・「野党共闘」を小池晃副委員長(共産党)、岡田克也代表/長妻昭/長島昭久(民主党)に催促しています。
・山形市長選以降、共産党は選挙運動で10万枚のビラを作り、ポスティングまでしてくれます。しかし民主党/社民党は人格が異なると言って選挙協力しない事がある。※この辺り難しい。
・共産党は政策転換しましたが、「野党共闘」の障害は野党第1党の岡田代表/細野豪志政策調査会長で、「政策が異なる党と選挙協力できるか」と言っています。一方公明党の山口那津男は「自民党と公明党は別の党なので、政策が違って当たり前」と言っています。
・小林氏は自民党の代議士との付合いがまだ多いが、彼らは影で「自民党は間違ている」と言いますが、公には絶対それを言わない。

・選挙協力を始めて1年を振り返ると、同じ日に共産党系と民主党系の集会に出たりします。また民主党系の労働組合の人と話すと「共産党と付き合うと、乗っ取られる」と言う。弱いなら負けるべきです。連合の山岸章会長は「自民党より共産党が憎い」と言っていた。※どんな世界なのか。
・民主党は野党第1党ですが、昔はモテたが、今はモテる状態じゃない。自覚しなさい。
・自民党は後足で砂をかけて出て行った舛添要一を都知事選で担ぎました。そんな政党です。

・選挙協力で色々な人と話をしますが、「共産党に助けてもらうのは有難いが、共産党に恩返しできない」と言う高い地位の人がいる。※やはり異質なのかな。
・小沢一郎は意見が異なると相手にしなくなる感があり、近付かなかったが、最近は向こうから声を掛けてくれるので会っている(小林氏)。国会最長老で自民党幹事長/民主党幹事長をやった人で、政権交代できる二大政党制を創った人です。彼には経験/知力/胆力/資金があります。

・著者2人で『安倍「壊憲」を撃つ』を出版しましたが、小林氏の激しさを感じます。その激しさがどこから来るのか、興味を持ちます。小林氏に感想を寄せてくれる人には、「怖い人と思っていたけど、好感持てました」と言う人が多い。
・講演などで100冊本を並べて置くと、全部なくなります(※当然かな)。「戦争法(平和安全保障法)が通ったけど、この本を読んでその後の闘い方(違憲訴訟)を教えてもらった」と言う人もいた。

・小林氏は米国で訓練されたので結果が全てです。日本は経過を愛でて、結果を見ないが、米国では目的達成が全てです。※「mission complete」かな。プラグマティズム、勉強したけど忘れた。実践主義だったかな。
・小林氏は大学でも修行僧の様に勉強しました。米国留学でも修行僧でしたが、米国留学で人格が変わった。※環境が変わると学べる事が沢山ある。
・小林氏は趣味がないので勉強ばかりして来ました。お蔭で「闘いの武器」を身に付けれました。
・以前は笑いがなく多くの敵を作りましたが、今は笑いを持って闘っています。

○政権交代可能な政治体制-2016年1月
・小林氏は雑誌『ベルダ』に「政治の劣化」を書きました。安倍政権までの自民党政権は、憲法は守るものと考えていましたが、今は首相が「右向け左」と言えば、皆が左を向いて拍手をしている状態です。「憲法と云うタブーを壊してみたが、何でもなかった」、そんな感じでしょうか。

・1994年自民党が野党の時に公明党/創価学会を集中的に攻撃します。米国では「政教分離」は「国家は宗教の論争に手を出さない」です。自民党が仕掛けた「政教分離論争」はご無体です。
・しかしその5年後自民党と公明党は連合します。公明党の秋谷栄之助は「自民党のブレーキになる」と言いましたが、今は「下駄の雪」になっています。
・創価学会の初代牧口常三郎は、日蓮上人の学説を導き出した立派な教育者です。3代目池田会長は数万人しかいなかった会員を800万人に増やしました。
・国家神道を担ぐのが自民党で、仏教を担ぐのが創価学会なので本来は親の敵です。創価学会が自民党と手を組んだのは、税務署が来るのを避けるためです。

・自民党は自自連立/自公連立と激しく批判した政党と連立を組んでいます。権力を握りたい自民党と、権力者と仲良くしたい公明党に、理屈は不要です。
・小林氏は日蓮上人の伝記を読み、命を惜しまず筋を通す彼の行動に感銘を受けます。日蓮上人は『立正安国論』を書き、執権政治を批判した人物です。しかし今の創価学会にそれは感じられない。
・佐高氏は「大本教」に興味を持ち調べた事がある。「大本教」は①宗祖が女性②コスモポリタンから、戦前に大弾圧を受ける。※知らない宗教だけど、よくある話だ。

・沖縄返還は無償で行われ、佐藤栄作総理がノーベル平和賞を受賞するが、民主党政権に変わり裏で大金を払っていた事が判明します。小沢一郎はこの政権交代可能な政治体制を作る志を捨てていない。
・小沢氏は自民党でも民主党でも総裁になる機会はあったが、それをしなかった。それが彼の品の良さで、安倍晋三との違いである。
・宮本顕治は弾圧された時代の人で、不破哲三は彼の前では何も言えなかった。志位和夫は本当に頭のいい人で、友達になれる人です。
・「野党共闘」は岡田代表次第でしょうか。志位委員長は熊本方式で政党を纏めると言っています。政治家には党利党略/私利私略があるので1つに決める必要はない。※難解。

○我々の闘争宣言-2016年4月
・小林氏は北星学園大学の植村隆の裁判に以前から関わっています。植村氏の名誉毀損に関する資料を読むと明確であり、「捏造」をひっくり返さないといけないし、子供に対する殺害予告もひっくり返さないといけない。その思いで植村氏の弁護団に参加した。
・植村氏は「慰安婦」と云うべきを「挺身隊」と言葉を変えた。しかしこれは他の新聞でもあった事です。※話に着いて行けない。
・大学も弱いですね。関西の大学は植村氏の専任教授の内定を取り消し、北星学園も非常勤講師を打ち切っています。
・名誉毀損では「事実の立証」「合理的推論」があれば免責されます。しかし櫻井よしこは過去から「捏造記者」と殴りまくっていますから無理です。
・大学は「表現の自由」「学問の自由」から、学者を外圧から守る砦です。ましてや植村氏の場合は名誉毀損の被害者です。

・小林氏は中山武敏氏と昵懇にしています。彼は部落解放同盟中央本部(松本治一郎記念館)に事務所を持っています。彼は差別されて育った努力の人です。空襲の被害者は立法的/行政的措置で救済できると思います。

・小林氏は右翼団体の大行社/一水会と親しいので、色々な情報が流されている。
・暴対法も酷かったが、条例(暴力団排除条例)はもっと酷い。法律/条例は行為を罰するもので、身分を罰するものではない。また「結社の自由」を犯している。
・「秩父事件」の総理田代栄助は任侠道です。普通の人は秩序を超えられない。

・甘利明の問題は「斡旋利得」です。近年検察の特捜部はポリティカルで権力に弱い。
・世襲議員は民主主義に反します。不当に有利な条件で権力者に就いています。今は議員の過半数が世襲議員で、4世も珍しくない。そのため国会で世襲議員が話題になる事はない。
・小林氏は自民党の部会に度々呼ばれましたが、世襲議員の坊ちゃんによく怒鳴られました。彼らは反論する能力がないので、威嚇するしかないのです。
・日本は「報道の自由ランキング」で70何位です。自分達の気に入らない意見を「不公平」と言って、駆逐しています。
※日本は基本的な欠陥が多そう。

・最近三菱自動車の問題がありましたが、以前欠陥車の問題で三菱グループが「バイ三菱」で支えましたが、それはただの延命策です。
・欧米の会社は常にトップダウンですが、日本の会社は基本はボトムアップですが、手柄はトップダウンです。日本の大学も似た感じです。
・昔は代表取締役社長だけでしたが、その後代表取締役会長、さらに代表取締役相談役ができましたが、これは70歳以上でないと勲章をもらえないからです。勲章には「カルテルはダメ」「赤字はダメ」とか色々条件があって、役所がコントロールする手段になっています。※そうなんだ。
・政権交代すると密約が出て来たり、利権業者が手を出せなくなるなど政権交代は必要です。

・原発は人間が管理できるものではないのに止めません。これは壮大な利権の仕組みが出来上がっているからです。
・小林氏の教え子には役人になる人も多い。特に外務省/防衛省/総務省などが多い。菅直人に「米国の圧力はあるの」と訊くと、「直接はない、外務省がアメリカなんだ」と答えた。政権交代も必要ですが、官邸を乗っ取っている外務官僚を追い出す事も必要です。
・石原慎太郎/櫻井よしこなどは権力側なので爆弾を仕掛けられる恐怖はないが、言論人は言葉を選んで権力の不正を批判しなければいけない。

○時代の現象を突破する理論-2016年12月
・米国は自由/人権/平等を掲げているが、奴隷制度を容認したり、夜になると法がない世界ができたり、不思議な国です。
・米国は「世界の警察」づらして戦争しまくって、碌な結果になっていない。その犠牲者がプア・ホワイトです。今回のトランプの勝利は必然で、トランプはエスタブリッシュメントに乗り遅れたエスタブリッシュメントです。

・占領時代に日本人がマッカーサーに送った手紙が50万通ある。その手紙を読むと「占領を継続して下さい」と云うのが多い。これは軍国主義の復活を恐れていたからです。
・トランプが大統領に立候補したのは、彼はメディアをやり、大衆の気持ち(民主党も共和党も口だけ)を分かっていたからです。
・10年位前に「次の首相は誰が望ましいか」でトヨタの元社長奥田碩が挙がっていました。しかし政治は「巨大な国家権力を預かり、緊張感を持って、弱く不完全な国民の幸福を増やす業」です。特定の目的を持った会社の利益を上げるのとは、次元が異なります。

・小林氏は野党の政治家と自民党と公明党の野合に倣って、野党野合のための議論をしてきました。1人区では見えて来たので、比例区で一つになれば死に票が生かせたのですが、時間切れになりました。
・小林氏は「国民怒りの声」代表で参院選に立候補するが落選します。小林氏は政治法学の専門家なのに、議員は当選する事が目的化しているのを初めて知った。また国民は「憲法より生活」なのも知った。
・選挙では国民を「愚民」と言って叱られたが、どこに行っても「お願い」ではなく、説教をした。
・米国でも同じだが、候補者は選挙では良い事を言って、当選するとパイを政治家と既得権益者で先に持って行ってしまう。そのため米国では革命前状態になっている。

・参院選では東北6県と新潟県では野党共闘候補が6勝1敗(秋田県)となった。これは戊辰戦争時の奥羽越列藩同盟と薩長の戦いと同じである。また薩摩が支配した沖縄で与党が弱いのも同じ理由かもしれない。※そうなのかも。
・大坂で橋下徹/東京で石原慎太郎など、日本はトランプ現象で先行していたのでは。
・選挙期間中は肉体的にきつかった。お蔭でよく寝れ、よく食べれ、アレルギーもなくなり、健康になった。また政治家の本音が分かったので、今は副党首などから電話が来ても無視です。※乗り越えたか。
・参院選で供託金6千万円をすってしまいましたが、普通預金にはまだ残ってます(※凄いな)。今の議員は居心地が良いので、議員数削減/供託金などは先送りしています。

・改憲派の動員力は凄い。2千人位の集会を開き、櫻井よしこなどを招いて、「今の憲法で日本はダメになった」とやっている。一方の護憲派は「憲法改正はおかしい」で議論を避けている。小林氏は呼ばれればガンガン議論するので自民党からは「左翼」と云われ、左翼からは「裏切者」と云われている。
・小林氏は憲法草案を出したが、地方自治/天皇制については明確に書いていない。これらはこれから議論すれば良い。
・小林氏は『日刊ゲンダイ』で時評を書いています。また「憲法審査会」が始まり、自民党は「立憲主義は否定しません」「三大原理は守ります」と言っているので、それを暴こうと別で書き始めています。

・今は世の中が倦んで来て、小池百合子/橋下徹/トランプが目立ってきた。そちらの方に全て取られているので、別の突破口を示さないといけない。「ペテン師」に気付かないのは「愚民」だと思う。

○おわりに
・本書は2年前に出版した『安倍「壊憲」を撃つ』の第2弾である。小林氏は自民党の勉強会に出て、戦争を肯定する世襲議員に異常を感じ、それが前書を出版する切っ掛けとなった。

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