『山歩き入門』小倉董子を読書。
「山歩き」の基礎知識の習得のため選択。
広範囲の事を解説しています。どちらかと云うと、本格的登山が対象でしょうか。
お勧め度:☆☆
キーワード:<地図>地形図/地形、コンパス、<天気>気温/風/雲/雨/雷、天気図、<靴、ウェア>シャツ/パンツ/下着、防寒、レインウェア、小物、<装備>ザック、テント、ストック、<食事>行動食/非常食、水筒、コンロ、<コース>ピークハンター/低山ハイキング/トレッキング、四季、パーティ、標識、ケガ/病気/事故、<歩き方>休憩、<写真、花、草木>鳥、高山植物、野生動物、<クライミング・ギア>ザイル、アイゼン、ピッケル、ロッククライミング、登山計画書、山岳保険
<地図を読む>
・地図には地形図/地勢図/概念図などがあります。「山歩き」には国土地理院が発行する「2万5千分の一」の地形図が基本です。地図は蛇腹に折ると便利です。
・地形にはコル(鞍部)/尾根・稜線/ピーク(頂)/お花畑/岩場/ガレ場などがあります。
・地図/コンパスは必需品です。磁北は6°50′西偏しています(※微妙な角度だな)。
<天気を予測する>
・気象には低気圧・高気圧/寒気・暖気/気圧の尾根・気圧の谷/前線/霧・霞などの言葉があります。
・気温は標高100mにつき、0.6~0.7度低下します。日中は上昇気流が起こり、雲が発生します。夜間は冷たい空気が下降気流(山風)を起こします。
・雲には巻雲/巻層雲/高層雲/乱層雲などがあります(※10種類の説明があるが覚えられない。省略)。
・温暖前線は300Kmの幅で、寒冷前線は70Kmの幅で雨を降らせます。
・雷が落ちやすい場所は、尾根/大木の下/湿った窪地/川原です。
・春は紫外線/雪崩(なだれ)/花粉症に注意して下さい。夏は台風/熱中症に注意して下さい。秋は秋雨前線/台風に注意して下さい。冬は積雪が10Cmを超えると危険です。
・天気図には風向き・風力/天気/気圧/気温/高気圧・低気圧などの情報が書き込まれます。※詳しい説明があるが省略。
<靴、ウェア>
・「山歩き」で最も重要なのは靴です。靴にはハイキングシューズ/軽登山靴/重登山靴があります。
・靴選びは、サイズ/ハイカット/防水性/ソールの厚さに注意しましょう。登山用の靴下を用意しましょう。インソールも有効です。
・シャツは長袖が基本です。素材はウールか、ウールと化繊の混紡素材を選びましょう。寒暖対策は「重ね着」でします。
・パンツには様々な素材があります。春夏は通気性の良いコットン/ポリエステル、秋冬はウールがお勧めです。
・冬は「アンダーウェア」の「重ね着」をしましょう。
・防寒対策は1年中必要です。セーター/フリースジャケット/ウインドブレーカー/パーカー/ダウンジャケットなどで「重ね着」しましょう。
・雨が降っていなくてもレインウェアは持参しましょう。
・手袋/帽子/スパッツ/サングラスなども必要になります。
<装備>
・「ザック」には小型/中型/大型/超大型があります。パッキングは下部に軽い物、上部に重たい物を入れます。
・ライト/裁縫セット/ナイフ/健康保険証(コピー可)/水筒/ライター/カップ/ティッシュ/カメラ/筆記用具/シュラフ(寝具)などが必要です。
・山ではキャンプ用テントではなく、登山用テントを使います。テントは自然保護から、張る場所が指定されています。また炊事場/トイレを汚さないようにしましょう。
・「ストック」には不安定な場所で使うシングルストックと、重い荷物の時に使うダブルストックがあります。
<食事>
・山では様々な状況が考えられるため、カロリーが高く、簡単に取れる「行動食」が基本です。またサプリメントフードなどの「非常食」も用意しましょう。
・山では水が命です。保温水筒(テルモス、サーモス)/ペットボトルを持参しましょう。
・「コンロ」で料理すると、充実した「山歩き」になります。アウトドア用調理器(コッフェル)も、種類が沢山あります。
・温かい料理を手軽に作るには、フリーズドライ/レトルトが便利です。料理する時は、山を汚さないようにしましょう。
・食欲が出ない時は、レモン/梅干し/塩昆布/かんきつ類/キュウリなどを口にしましょう。
<コース選び>
・「山歩き」には、①ピークハンター-登頂が目的、②低山ハイキング-都市周辺の低山を歩く、③トレッキング-高山の周辺を歩く、などがあります。
・時間に余裕を持った計画を立てましょう(初心者なら1日4~5時間)。午後3時頃に宿に着くように計画しましょう。バス/ロープウェイなども上手に利用しましょう。
・コース設定には、①往復型、②周回型、③縦走型、④定着型があります。
・山では「四季」を楽しめます。春は花が咲きます。夏は新緑が綺麗で、避暑できます。秋は紅葉が綺麗です。冬は気象は厳しいですが、雪山を楽しめます。
・「パーティ」は5~6人が最適です。サブリーダーが先頭を歩き、リーダーが最後尾を歩きます。メンバーも責任を持って行動しましょう。
・「標識」を確認しながら歩きます。「標識」には、①指導標、②マーキング、③布/テープ、④ケルンがあります。
・ケガには、靴ずれ/切り傷/出血/打撲/骨折/捻挫などがあります(※応急手当が説明されているが省略)。また脱水症状/下痢/胃痛/日焼け/日射病/熱中症/こむら返り/高山病などにも注意しましょう。また転落/滑落/転倒/道迷いなどの事故にも注意しましょう。
<歩き方>
・山では荷を背負って長時間歩きます、日頃から体力/バランス感覚/柔軟性を養いましょう。大腿四頭筋を鍛えましょう。メンタル面の柔軟性も重要です。
・登りは歩幅を小さくし、靴底全面を斜面に着けます。登りで息が上がったら、立ち止まって呼吸を整えます。下りはバランスが重要です。下りでも靴底全面を斜面に着けます。歩き始めて10分位して、靴紐/荷物/衣類などをチェックしましょう。
・急坂では30~40分歩いたら立ち休み5分、平地では1時間歩いたら10分座って休憩しましょう。水分/塩分を補給しましょう。
・岩場/急斜面では3点確保(3点支持)が基本です。ガレ場では落石に注意しましょう(※掛け声は「ロック」だったかな)。丸木橋や梯子は慎重に渡りましょう。荷物を手に持たないのが基本です。
<写真、花、草木>
・写真は思い出になります。春の花は南から北に咲きます。秋の紅葉は北から南に移動します。バードウオッチングも楽しみです(※ラジオをつけていると、寄ってくる)。
・樹木は標高の低い方から、照葉樹林/落葉樹林/針葉樹が植生しています。高山帯には高山植物が生えます。高山植物は背丈が低く、硬い葉を持ち、可憐な花を咲かせます。
・山には山菜(タラの芽、ゼンマイなど)やキノコが生っています。
・山にはハチ/アブ/ヘビ/クマ/イノシシ/サルなどの「野生動物」がいます。ハチに刺された時は、「抗ヒスタミン軟膏」をつけます。クマには鈴/歌などで、出会うのを避けましょう。イノシシは突進して来るので、横に逃げます。サルとは目を合わさない事です(※尾根ですれ違った時はビビった。向こうが除けてくれた)。
<クライミング・ギア>
・直径1Cm程度のロープを「ザイル」と云います。「ザイル」は岩登り/沢登りで使用します(※結び方の説明があるが省略)。細いロープは何かと便利です。
・雪渓/雪原では「アイゼン」を使用します。「ピッケル」には縦走用/雪稜登はん用/氷壁用があります。
・「ロッククライミング」には用具を使う「アルパインクライミング」と、用具を使わない「フリークライミング」があります。
・旅行会社で海外の山に登る事も可能です。※詳細は省略。
・「登山計画書」には予定のルート/メンバーの名前・住所・連絡先などを記し、警察か登山口のボックスに提出します。
・道に迷ったら「標識」のあった場所まで戻りましょう。あるいは尾根に上がり場所を確認しましょう。下るのは急流などで身動きが取れなくなります。
・遭難しヘリコプターなどで捜索すると、数十万円~数百万円掛かります。「山岳保険」をお勧めします。