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『日本アホバカ勘違い列伝』北岡俊明を読書。

近年話題になった人物やテレビの出演者などを、勘違い人間として批判している。
古くない本だが、「そんな人物がいたな」と思い出される。

ただし批判は結論ありきで、多面的に評価していない。

お勧め度:☆
内容:☆☆(芸能界・マスコミなど範囲は広い)

キーワード:<プロローグ>是枝監督、兵士、<勘違い人間とは>世襲・利権特権・縁故・コネ、福沢諭吉/本田宗一郎、政治家・医者・教育者、軍隊/戦争、<スポーツ>羽生結弦、国民栄誉賞、勲章、高校野球、大相撲/白鵬、鈴木大地、中田英寿、田中英寿、箱根駅伝/原晋、<テレビ局・新聞マスコミ>芸人・タレント、権威・権力、TVタックル、サンデーモーニング、安藤優子/グッディ、朝日新聞、<芸能人>芸人、ビートたけし、タモリ、そのまんま東、テリー伊藤、市川海老蔵、太田光、安室奈美恵、<コメンテーター>ジャーナリスト/新聞記者、末延吉正、龍崎孝、玉川徹、作家、エッセイスト、<弁護士>徴兵制、オウム、ヤメ検弁護士、<世襲政治家>皇統、ガラパゴス、世襲議員、中国、<防衛政策>専守防衛、防衛費、防衛白書、兵器開発、核武装、徴兵制、<警察>DJポリス、白バイの先導、ネズミ捕り、前抱っこ、軽自動車、ビジネスモデル、<韓国>大量虐殺、<スーパーボランティア>尾畠春夫

プロローグ 是枝監督の勘違い

・映画監督・是枝裕和の『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した。林文科相が、これに対し「文科省に来てもらえないか交渉してみる」と発言する。しかし彼は「かつて映画は国策と一体化し、不幸を招いた。これに鑑み、公権力とは距離を保ちたい」と断る。※要約。

・これには4つの見逃せない問題がある。第1は、公権力とは誰の事か。公権力とは政治の事で、政治は国民を代表している。よって「公権力と距離を保つ」は「国民と距離を保つ」となる。国民の意思・願い・祝意を拒否するとは、思い上がりだ。※政治=国民だろうか。
・第2は、彼の発言は紋切り型の左翼の発想である。彼は権力と対峙する事が進歩的と考えている。これは紋切り型の古い発想である。この発想は、ソ連崩壊で絶滅した発想である。左翼には創造性・独創性がない。またこの作品は日本人/日本文化を誤解させる。
・第3は、彼は「戦前=悪」の固定観念で固まっている。彼は戦前の全てを悪としている。戦前の映画がどんな不幸をもたらしたか示せ。彼は戦後の平和主義に毒されている。戦前の歴史に無知である。先祖が作った大日本帝国の輝かしい歴史を冒涜している。※日本を崩壊させた歴史だけど。
・第4は、彼の作品は税金で完成した。彼は独立行政法人・日本芸術文化振興会から2千万円の助成を受けている。それなのに公権力と距離を保つのか。カンヌ映画祭は仏国政府の関係が深い。その仏国政府には尾尻を振る。即刻、助成金を返せ。

・彼には「戦前・大日本帝国=悪」が刷り込まれている。これはマッカーサーの洗脳である。彼は明治・大正・昭和の艱難辛苦の歴史を足蹴りにしている。そんな人間は放置できない。彼の今があるのは、明治・大正・昭和の先人のお陰である。西郷隆盛/大久保利通/・・、そして大先輩である黒澤明/小津安二郎を全否定するのか。

○小津は2年間、中国大陸を転戦した
・小津安二郎は大陸を転戦している。彼が戦死していたら、名優・原節子の『東京物語』は生まれなかった。彼には小津の気持など分からないだろう。私(※著者)は戦争を研究している。国民は招集されると、内務班でしごきを受け、戦場に向かった。インテリだった小津もかくして、大陸を転戦した。私は小津らの艱難辛苦を分かち合いたい。※兵士も被害者かな。
・彼には戦争の苦労を偲ぶ気持ちがない。彼は戦争を理解していない。なので愚作しか作れない矮小な監督なのだ(※どんな作品を作ったのか知らない)。戦前の日本人はスケールも大きく、高潔だった。彼には人間/人生/歴史を勉強して欲しい。

第1章 勘違い人間とは

<日本は勘違い人間だらけ>
・「勘違い人間」とは以下の人間である。①能力がなのに、世襲/コネ/縁故/利権/特権で地位を得ている者。世襲政治家、世襲タレント。②今の自分は公的な支援(国の保護・税金、国民の支持)のお陰なのに、それを忘れている。是枝裕和、日大理事・田中英寿、ボクシング・山根明など。
・具体的には以下になる。第1に、世襲の政治家、世襲の医者、世襲の経営者、世襲芸人、世襲タレント。第2に、エセ知識人、したり顔でコメントする大学教授・弁護士・コメンテーター。第3に、天下り官僚、補助金漬けの百姓、特権を持つ漁師、私学助成金をもらう大学・高校、縁故入社するテレビ界(※組織も含む?)。

○世襲大国ニッポン
・日本は世襲が蔓延している。政界・芸能界・医者・テレビ界に、2世・3世がいる。日本停滞の原因は、世襲・利権特権・縁故・コネにある。本田宗一郎/松下幸之助が出現するチャンスはなくなった。盛田昭夫の学歴無用論がむなしい。世の中は学歴社会になった。
・戦前の青年は満州・南米に雄飛した。今は若者が雄飛する場所はない(※人口減だし、植民地もない)。政界には150名の世襲政治家がいる。小泉進次郎は4世である。政界・マスコミ・芸能界など社会に影響を与える業界は、世襲・縁故・コネ・利権の社会になった。

○世襲歌舞伎役者
・歌舞伎役者は世襲なので評価しない。市川何蔵は厚かましい人種だ。東京の知識人・マスコミは歌舞伎役者に甘く、無条件に賛美する。故郷徳島の花形芸能は人形浄瑠璃で、歌舞伎役者は河原乞食だ。市川何蔵は、劇団四季では通用しない。お花・お茶は世襲だが、落語まで出てきて、タレントも世襲が増えた。東京は昔から権威・権力に弱い。町人が自由に振る舞った大阪は、ゼニがモノを言う。

○門閥制度は親の仇-福沢諭吉・本田宗一郎
・福沢諭吉は「門閥制度は親の仇」と怒っている。彼の父は不遇のまま死んだ。これは彼の名言である。しかし慶応は巨大閥になった。
・本田宗一郎は「公平無私」を体現した。彼は学歴・コネ・縁故などの特権・利権を全て排除した。彼は社長車を持たず、自分の車を自分で運転した。不公平になるからと、自宅に役員・社員を呼ばなかった。

<勘違いの定義>
・ここで勘違い人間を定義する。第1は、生まれながら特権利権を持つ世襲人間。政治家・医者・歌舞伎役者・世襲経営者は悪の世襲である。今の歌舞伎役者はテレビなどにしゃしゃり出ている。長谷川一夫/片岡千恵蔵/市川右太衛門/大川橋蔵/中村錦之助などは歌舞伎を辞めて、映画界に進出した。

・第2は、能力がないのに有名になった人間。元漫才師が芸術家・文明評論家を気取っている。師匠・先生・監督・巨匠とはやされ、その気になっている。私は漫才師としてのビートたけしは評価するが、映画監督としての北野武は評価しない。ヤクザ映画に創造性は不要である。
・一方大阪の漫才師はどこまで行っても漫才師である。大阪はそれを許さない。私は30歳になり関東に来たので、関東が権威・権力・伝統に弱い事が分かる。関西には反骨精神がある。

・第3は、能力がないのに自分が偉いと錯覚し、価値観を押し付ける人間。作家・弁護士・ジャーナリスト・コメンテーター・大学教授・映画監督・評論家・キャスター・アナウンサーである。是枝監督やアルマーニ校長である。肩書にやたら作家を付ける。作家には国家試験がないからだ。作家を名乗り、教訓を垂れ流すババアがいる。クリスチャンと坊主である。

・第4は、血税をすする人間。天下り官僚、補助金漬けの百姓・漁師、税金が投入される私立大学・高校である。漁師は勝手に線引きし、漁業権だとうそぶく。漁師は海を不法占拠している。なぜ一般国民に漁業権がないのか。

・第5は、勘違いしている組織・テレビ局。日本相撲協会、日本弁護士連合会、レスリング協会、ボクシング連盟、テレビ局である。「TVタックル」は、ビートたけし/東国原英夫/大竹まことなど勘違い人間のオンパレードだ。「サンデーモーニング」も、関口宏/青木理/寺島実郎など偽善者のオンパレードだ。

○勘違い政治家
・勘違い人間の真打が政治家だ。世襲政治家の野田聖子/小泉進次郎が総裁候補とは、自民党に人材はいないのか。野党には辻元清美/蓮舫がいる。私は2人を生理的に受け付けない。辻本は狡猾な女である。福島瑞穂に付いたり、岡田克也に付いたりしている。蓮舫は犬の様にキャンキャン鳴く。これが野党が政権を撮れない最大の理由である。

○世襲政治家が150名もいる
・国会議員は700名いるが、150名が世襲である。先進国では「世襲は悪」なので、日本は異常である。日本社会は世襲に甘く、世襲政治家が跋扈している。世襲は社会の活力を削ぎ、若者の意欲をなくさせる。戦前は満州・南米に雄飛できたが、今の若者は閉塞感を発散できない。
・明治維新/敗戦後などの動乱期は世襲は起きない。実力主義になるからだ。平和は世襲を増やす。戦争になると、縁故・利権・特権は通用しない。

<世襲医者>
・日本は医者にも世襲が多い。著書『世襲格差社会』によると、国立大学医学部の学生の親の3~6割が医者だ(※この範囲は大学によるのかな)。私立大学になると、5~9割に高まる。医者は世襲の職業となった。医者の親は巨額の教育費を子に注ぐ。偏差値が低いと、私立大学の医学部に進学させる。学費は3~5千万円になる。
・東京医科大学の裏口入学が発覚した。金持ちが金を積んで、ドラ息子を医者にしている。しかも女性の合格率を下げていた。不合格になった女性から訴えられると収拾が付かなくなる。廃校もあり得る超巨悪事件だ。

<アルマーニ校長>
○アルマーニ校長は教師失格
・泰明小学校のアルマーニ校長は、勘違い教育者だ。自分勝手な価値観を生徒に押し付けている。憲法第19条には「思想及び良心の自由は、これは侵してはならない」とあり、第11条には「基本的人権を侵してはならない」とある。価値観は基本的人権である。こんな奴が長年教師であるとは信じられない。日教組も左巻きの勘違い人間だ。

○校長なのに教育を分かっていない
・泰明小学校は朝丘雪路が通っていたので、お嬢様学校のイメージがある(※詳細省略)。ここの校長が、アルマーニの制服を強要した。ブランドを着れば、人格が育ち、自信・誇りが生まれると考えている。こんな教師が校長になれるとは、驚きである。
・テレビで会見を見たが、反省の色はなかった。彼はこれまでも自分の価値観を押し付けて来たのだろう。個人の価値観を尊重し、個性を育てるのが教育である。

<尾木ママ>
○尾木直樹はエセ教育者
・教育評論家・尾木ママは正義感を振りかざし、平和主義を気取る。教育に対し理論・信念・哲学はなく、紋切り型の反応をする。戦争反対/原爆反対/体罰反対/シゴキ反対/イジメ反対である。世の中について深く考えた事はなく、左翼リベラルの思考・行動しかできない。

○尾木ママと詐欺被害
・彼はハッキング詐欺に遭ったそうだ。テレビ番組「バイキング」でそれを訴えていた。彼はロシアW杯の決勝を見ようとして、「このパソコンはハッキングされました」と警告された。仕方なくプリペイドカードを購入したそうだ(※簡略化)。そんなウソに騙されるとは、教育評論家の看板を降ろせ。

○戸塚ヨットスクールの戸塚宏は真の教育者
・尾木と正反対なのが、戸塚ヨットスクールの戸塚宏だ。彼は「体罰・イジメは必要。なくならないのは、人間社会に必要だから」としている。「イジメは先輩から後輩への叱咤であり、同じレベルに達するとなくなる」としている。体罰も同様としている。
・彼の著書『本能の力』は一読に値する。彼は名古屋大学工学部の出身で、論理的・科学的である。彼は哲学的・論理的・科学的で、実践の裏付けがある。彼を支援する会があり、石原慎太郎/西村眞悟/小室直樹/村松剛/立川談志/伊東四朗/岡田武史/田母神俊雄/野口健などが名を連ねている。

○軍隊におけるしごき・体罰
・イジメを理解する上で、軍隊のしごき・体罰が参考になる。軍隊でこれらが行われるのは、戦場で戦死しないためである。初年兵は古兵(2年兵、3年兵)に比べ体力・精神力が劣る。数十キロの行軍には体力・精神力が必要なのだ。そのため内務班でこれらが行われた。しかし戦場に出ると、これらは全くなくなり、戦友となり、古兵が初年兵を助ける立場に変わる。そのため帝国陸軍は世界最強だった。尾木は帝国軍の事を全く知らないだろう。平時も戦時も同じで、鍛えられていない学生は社会で脱落する。

・7年間中国戦線で戦った伊藤桂一は名著『草の海(戦旅断想)』で、「新兵は古参兵に服従し、伍長は少尉に敬礼する。それは新兵より古参兵、伍長より少尉が先に死ぬからだ。そのつもりで戦わないと、業務を遂行できない」と書いている。戦後の軍隊=悪はウソであり、これが軍隊の真実である。日本はこれを誇りにして良い。※まあ兵士は上層部の犠牲者かな。

○体罰・イジメはなくならない
・体罰もイジメもなくならない。それは人間の本能だからだ。物事には正と反、長所と短所が常にある。絶対悪・絶対善などはない。戦争もなくならない。戦後の平和信仰は間違っている。戦争は文化・文明・科学・技術を進化させた。戦争は人間進化の原動力だ。※ウクライナで無情に命を奪われているのを見ると、喜べないが。

・明治から昭和20年まで、戦争が日常的にあった。この時代こそ、日本は世界を正しく見ていた。戦後になり、世界を正しく見る事ができなくなった。世の中は全てが絶対善ではなく、悪が存在する。そのため人間は進化した。人間が絶対善でないため、神が存在する。「世の中には善と悪が存在する」。これが38年間弁証法でディベートして学んだ結果である。
※この辺り理解できなかった。「戦争する世界に戻せば、人間は進化できる」と言っているのかな。あそこの図書館は「右と左の闘い」みたいなのがあって、ほんと行きたくないのだが、仕方ない。はっきり言って、レベルが低過ぎる図書館。

第2章 スポーツ編

<記念品を辞退した羽生結弦>
・羽生結弦が国民栄誉賞を受賞したが、記念品を辞退した。彼は国民栄誉賞を勘違いしている。第1に、国民栄誉賞と記念品は一体である。記念品を辞退するなら、賞も辞退せよ。あるいは記念品に相当するお金を寄付すれば良い。第2に、贈呈者は総理大臣だが、それは国民の代理である。国民の血税であり、素直に受けるべきだ。第3に、国民栄誉賞を受け取った先輩に失礼である。彼はかっこ良く、長嶋/王は欲張りになる。
・記念品を受け取らないのは、屁理屈である。彼は頭が良さそうで、弁が立つが、まだ未熟だ。彼に忠告する者はいなかったのか。彼は才能が突出し独創的だが、そのため唯我独尊になる。

<受賞には旬がある>
・過去に福本豊/イチローが国民栄誉賞を辞退している。しかし彼らに2度目の打診はないだろう。国民栄誉賞は全盛期に与えられるもので、過去の人には与えられない。

<国民栄誉賞>
○国民栄誉賞の主語は誰?
・国民栄誉賞の授与者である国民とは誰だ。天皇か首相か、巣鴨のオバチャンか。国民なので渋谷の金髪ギャルも銀座のママさんも含まれる。首相が贈呈しているので、「総理大臣賞」にすれば良い。

○天皇賞を創設すべし
・日本には最高権威者である天皇がおわす。いっそ「天皇栄誉賞」にすれば良い。英国が参考になる。英国にはガーター勲章/ヴィクトリア十字章/ジョージ・クロスがある(※詳細省略)。

○日本の勲章
・日本には5つの勲章(菊花賞、桐花賞、旭日賞、瑞宝賞、宝冠賞)があり、22種に分かれる(※詳細省略)。これに文化勲章を加えると6つになる。

○叙勲制度は複雑怪奇
・叙勲は複雑怪奇である。対象者は皇族・政治家・裁判官・官僚・公務員に限られる。危険業務従事者叙勲受章者は、自衛官・警察官・海上保安官・刑務官が対象になる。民間人が叙勲できる最高位は「桐花大綬賞」だが、土光敏夫/松下幸之助/平岩外四/豊田章一郎の4人しかいない。井深大は没後に叙勲している。

○官優先、民軽視
・危険業務従事者の叙勲は半数が警察官である。しかし危険な業務は、運転手/百姓/漁師/鍛冶屋/香具師など無数にある。警察官は国民の血税で生活し、さらに表彰してもらえる。職業は平等であるはずだ。戦前の軍人は叙勲の機会が多かった。一兵卒でも「金鵄勲章」を叙勲された。厳しい戦場は平等だった。

○労働者・サラリーマンのための金鵄勲章を作れ
・戦後、民主社会になったが、民間が差別されている。日本を支えているのは労働者・サラリーマンで、それを支えているのが主婦である。彼らのための金鵄勲章を作れ。

○尾畠春夫さんこそ国民栄誉賞
・8月15日山口県で2歳の子供が行方不明になるが、尾畠春夫が突然登場し、救出し、サッと去って行った。西郷隆盛は「命もいらず名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るなり。この始末に困る人なら・・」と言っています。彼はそんな人で、国民栄誉賞にふさわしい人だ。しかし安倍首相の動きは鈍く、ゴルフ三昧だった。この辺りが支持率が上がらない理由だろう。

<甲子園・有名私立学校>
○巨大私立高校の時代
・私は高校野球のファンで、仕事をさぼって甲子園に行ったりしていた。しかしここ20年位は、テレビ中継さえ見なくなった。その第1の理由は、名門高校が出場しなくなったからだ。四国で云えば、松山商/高知商/高松商/徳島商だ(※何れも県庁所在地の商業高校だな)。第2は、巨大な私立高校が全盛だからだ。第3は、かつての高校野球は郷土を代表していたが、越境入学でそれがなくなったからだ。
・徳島県には池田高校/徳島商業/海南高校、香川県には高松商業/高松高校、高知県には高知商業/土佐高校、愛媛県には松山商業/今治西高校などがあった。しかし今は私立高校が全盛になり、明徳義塾(高知)/尽誠学園(香川)/済美(愛媛)がある。

○明徳義塾は高知県の高校でない
・明徳義塾は高知県にあるが、その7割が県外出身者だ。1976年創立なので、歴史は浅い。1992年甲子園で馬淵史郎監督が松井秀喜を5打席連続敬遠している。彼は誤解している。第1に、高校野球は教育の一環であり、勝利だけが目的でない。第2に、フェアプレーに反している。正々堂々と勝負するのがスポーツの原則である。第3に、高校野球は武士道を体現している。彼は歴史に汚点を残した。教育者として失格である。第4に、高知県の高校野球は全力疾走/小手先を弄しない野球である。彼はここでも汚点を残した。

○明徳義塾は人里離れた場所にある
・明徳義塾は、須崎市から20Km離れた横浪半島にある。人里離れた場所にあり、卒業生は高知県に何の愛着もないだろう。元横綱・朝青龍やプロゴルファー松山英樹/横峯さくらが卒業しているが、高知県の出身ではない。

○甲子園の優勝校は巨大私立高校
・過去10年(2008~17年)の優勝校・準優勝校は全て私立高校である。公立高校の優勝は2007年佐賀北高校で、その前は1996年松山商業である。

○高校野球の終焉
・近年首都圏・中京圏・関西圏の高校が優勝する傾向にある。そのため中四国・九州/北日本の高校が優勝する確率は低い。

<相撲協会>
○栃若時代、大相撲人気が沸騰した
・大相撲は子供の頃から見ている。栃錦・若乃花時代の人気は凄かった。栃若決戦のどよめきは、想像を絶した。若乃花が負けると、私は機嫌を損ねた。若乃花の後に大鵬/貴乃花が出てきたが、若乃花には及ばない。若乃花の優勝パレードには数十万人が集まった。※相撲は見ないので、よく分からない。

○突き・押し・叩き込みの単調な取り組み
・当時はがっぷり四つに組んでから、取り組みが始まった。そのため水入りになるのが当たり前だった。そかし今は、突き・押し・叩き込みの単調な取り組みになった。

○ブタとブタのぶつかり合い
・単調な相撲になった原因は、第1はハワイの外国人力士の登場による。それに対抗するためには、太って、ぶつかるしかない。第2は、土俵の広さによる。今の土俵の広さだと、肥満力士が有利になる。昔は栄誉が不十分で、太る事が難しかった。そのため激しい稽古、貧しい食事で筋肉質になった。今は太らせる事が最優先になり、食って寝る事ばかりやっている。

○大相撲の改革
・第1は、土俵を広げる。今の広さは昭和6年に決定された15尺(4.55m)である。それまでは13尺(3.94m)だった。第2は、食事改革。ビールを飲み、昼寝している。これでは肥満になる。※何を変えろと言っているのか。食事を減らせ?ビールを飲むな?昼寝するな?体重減で負けても良いのか?
・第3は、稽古時間が短い。幕内力士は、1日2時間も稽古しない。他の野球・サッカー・水泳・陸上などは、何時間も練習する。肥満になると息が上がり、稽古量が減る。稽古量が減るので、さらに肥満になる。肥満になるとケガが増える。昼寝を止めるか、ウォーキングを増やすべきだ。

<白鵬>
・白鵬の勘違いは空前絶後である。第1は、日馬富士の暴行事件の黒幕は白鵬だ。貴ノ岩を呼び出し、文句を付けたのは、モンゴル会の白鵬/日馬富士/鶴竜である。相撲取りは、他の部屋の力士とは親しくしない。八百長が疑われるからだ。モンゴル会はその伝統を破った。第2は、嘉風戦後、文句を付けて退場しなかった。これは相撲史初の不祥事である。第3は、張り手・かち上げの多用である。これはやってはいけない手である。第4は、横綱土俵入りが不格好である。彼は不知火型を壊した(※詳細省略)。

<鈴木大地>
○武士道精神に欠ける
・3つの写真を見て欲しい(※それぞれ相撲協会の八角理事長、日本レスリング協会の福田会長、アメフト日本協会と関東学生連盟が鈴木長官に謝罪している)。鈴木大地は武士道精神に欠け、惻隠の情がない(※詳細省略)。スポーツ庁長官には政治力が必要である。彼はスポーツマンなので、それを求められない。彼はレスリング問題/日大問題/ボクシング問題で適切な対応が取れなかった。これは林芳正文科大臣も同様である。

○三跪九叩頭の礼でもあるまい
・シナ帝国には「三跪九叩頭の礼」がある。9回手を地面に付け、額を地面に付ける礼である。これは冊封国の使節が、皇帝の前で行った。あるいは皇帝の使節に対し、冊封国の王が行った。この場所が、ソウルの「迎恩門」であり、首里城の「守礼門」である。※この話は知らなかった。

○守礼門は日本の恥
・20年前首里城を訪れた。その時守礼門の近くにある第32軍司令部跡が廃墟になっていて驚愕した。第32軍は防衛の拠点になり、数十万人の兵隊・軍属・沖縄人が戦った。日本の恥じである守礼門は壊し、第32軍司令部を整備すべきだ。私達は尊い命を投げ出して戦った人に、心から謝罪すべきだ。

<サッカー編>
○歌を忘れたカナリア
・中田英寿は一時代を築いた元サッカー選手だが、今は職業不詳である。彼の勘違いは本業のサッカーを忘れている事だ。歌を忘れたカナリアは価値がない。彼は、いかつい顔をしたオヤジに過ぎない。中田ブランドを知らない世代には、何の権威も威光もない。

○天才は失敗を認めない、ゆえに失敗する
・彼はS級ライセンスを持っていない。そのため監督になれない。S級ライセンスを取るには、D級/C級/B級/A級と順番にライセンスを取る必要がある。ラモス瑠偉を始め、皆S級ライセンスを持っている。彼も天才肌で、唯我独尊である。失敗を認めないため、挑戦する事はない。これが長期的に失敗になる。

○片山晋呉と傲慢ジジイ
・片山晋呉がプロアマ戦で不適切な行為をしたとして、罰せられた。招待客が怒って帰ってしまい、青木功会長/石川遼選手会長が謝罪した。怒って帰ったジジイには大きな勘違いがある(※詳しく知らないが、片山はプレーに専念していたらしい)。第1に、紳士のスポーツとして、あるまじき振る舞いである。人生の大先輩なので、片山プロに教えを請えば良かった。
・第2に、大会は企業がスポンサーだが、彼は招待客に過ぎない。企業が公的な主催者であり、その背後には無数の消費者がいる。彼は傲慢なジジイだ。
・第3に、青木/石川は組織論を分かっていない。スポンサーは企業であって、社長ではない。ゆえにプロは社長に媚びる必要はない。両者は対等であり、アマは謙虚に振る舞うべきだ。※ここでの社長は傲慢ジジイの事かな。
・第4に、片山プロは一流選手である。ジジイはそんな選手に敬意を払うべきだ。片山プロに教えてもらう絶好のチャンスだった。
・第5に、片山プロの選手生命を決めるのはファンである。企業も同様にファンが支えている。

・結論からすると、ゴルフ協会は「スポンサーに媚びへつらえ」としたが、これは属人的な慣習に縛られている。近代組織論に基づいて、スポーツは進化しないといけない。特定の個人/スポンサーに依存するのではなく、国民に支持されるスポーツに進化するべきだ。※もう少し具体的に示して欲しい。

<日大理事長・田中英寿>
・アメフトの危険タックルから生じた日大問題は終息する気配がない。これは学生にも影響している。事態が悪化した原因は、雲隠れしている日大理事長・田中英寿にある。独裁者は謝罪しない。それは謝罪すると、これまでの悪行が暴かれるからだ。ムッソリーニ/チャウシェスク/カダフィは哀れな最期を遂げた。彼も同様になるだろう。
・人間の品性は顔に出る。彼は正に悪人顔・親分顔である。彼は何を考えているのか。最高責任者としての責任感がない。3年生の宮川泰介君の記者会見は立派だった。それに反し、内田正人元監督/井上奨コーチの記者会見は言い訳ばかりだった。

○山根元会長の勘違い
・田中理事長に劣らぬヤクザ顔なのが、ボクシング連盟の山根明会長である。ヤクザとの交際が明らかになり、会長を辞任した。こんなヤクザ顔は珍しい。しかもアマチュア・スポーツ団体の会長である。※顔について説明しているが省略。著者は見かけにうるさい。
・彼の行状は無茶苦茶である。彼がホテルに入る時は、従業員が並んで挨拶する。部屋には森永キャラメルを用意させる。大会の式典では、1人だけ革張りの椅子に座る。奈良県出身の選手には判定を有利にさせる(奈良判定)。株式会社では起きない事が起きている。

○感情むき出しの谷岡郁子学長
・至学館大学の谷岡郁子学長(レスリング協会副会長)が、栄和人の伊調馨に対するパワハラ問題で記者会見した。当大学はレスリングが有名で、吉田沙保里などを輩出している。記者会見は第一声から感情がむき出しだった。彼女には「自分は正義、マスコミは悪」の思いがあるのだろう。※詳しく知らないが、伊調は勇気あるな。選手生命が絶えるかもしれない。
・彼女は「栄和人にパワーはない。従ってパワハラはできない」と強調した。これは論理以前の幼稚な発言である。さらに「彼は小心者で、気が小さい」と並べ立てた。この会見こそ、彼女がパワハラの総元締めである事を証明した。

○世襲のわがまま娘
・彼女は、知性・人徳・人格がなく、学長失格である。彼女は祖父・父からの世襲で、32歳で学長になった。「栄監督にはパワーがない」「伊調は選手でない」などの発言から、彼女は全てを私物化している。これこそパワハラである。

<箱根駅伝>
・箱根駅伝で青山学院が4連覇した。監督の原晋はテレビタレントの様になった。そうなれば青山学院の凋落は見えている。その代表が平家物語だ。箱根駅伝は関東ローカルな大会なのに、視聴率が30%になるオバケ番組である。

○箱根駅伝はマンネリ
・私は横浜の原宿交差点の近くに住んでいる。1月2日ヘリコプターの音が聞こえてくると、沿線の住民が国道1号線に集まる。凄い人手になる。私もずっと応援していたが、ここ5年はマンネリ化して、行かなくなった。

○箱根駅伝の堕落
・選手に対する過剰な応接・接待や、駅伝のショー化は甘やかし過ぎである。中山竹通は「あれではマラソン選手は出てこない」と言った。実際タスキを繋ぐと選手は道路に倒れ込んでしまう。

第3章 テレビ局・新聞マスコミ

<テレビ>
○テレビがつまらん
・最近老若男女が「テレビがつまらん」と言う。それなのにテレビ局もスポンサーも危機感がない(※商売が順調で、利益の垂れ流し先がマスコミかな)。スポンサーはサラリーマンが担当するので、プロの製作プロダクションに強く言えない。私がスポンサーのトップだったら、製作プロダクションに宣伝効果を強く要求する。

○芸人・タレントの堕落
・これで芸人・タレントが一番得をし、錯覚し、傲慢になる。ビートたけし/そのまんま東/大竹まこと/とんねるず/ダウンタウン/爆笑問題などである。芸人なのに。文化人・評論家を気取るようになる。また東京は芸人を甘やかせる気風があり、漫才師が文化人・評論家になり、監督・巨匠になる。一方芸人に徹するオール阪神・巨人/大助・花子/中田カウス・ボタンの芸は超一流である。※東京に本社が集中しているので、そんな仕組みになるかな。

○芸人は政治ネタをやるな
・太田光が政治ネタをやっているが、邪道である。6代目・三遊亭円楽も同様である。落語家として頭打ちになったので、政治ネタに頼るようになったのだろう。

○テレビ局はコネ入社の子弟だらけ
・テレビ局には有名人の子弟が沢山いる。テレビ局が縁故・コネで汚染されると、日本社会を歪めてしまう。日本は世襲・縁故・コネに非常に甘い社会だ(※認識は薄いが、真実だな)。公共性が高いテレビ・マスコミが汚染さると、日本は韓国のようになる(※ナッツ姫の話は省略)。

○政治家は李下に冠を正さず
・安倍首相の甥(岸信夫の子)がフジテレビに入社した。これに「李下に冠を正さず」と言いたい。岸信夫は息子に、「フジテレビは受けるな」と言うべきだった。岸親子は人生に対し甘過ぎる。本田宗一郎の偉大さが光る。

○テレビ局ディレクター
・テレビを見ていて不快になるのが、ディレクターの服装・態度・振る舞いだ。服装はだらしなく、礼儀に欠けている(※詳細省略)。初対面の時によれよれのTシャツは傲慢で、テレビ局没落の始まりかもしれない。※高い利益を上げている企業がスポンサーなので、没落はない。

○笑点・大喜利
・日曜夕方の笑点は人気番組である。問題なのは、座布団運び・山田隆夫に対するイジリ・差別である。「噺家は偉い人、座布団運びは下級の人」が感じられる(※番組は見ないが、今は何でも笑いにする時代かな)。これが5代目司会者・桂歌丸で始まり、6代目司会者・春風亭昇太に続いている。桂歌丸は「ヤマダ」と呼び捨てにしたが、不愉快極まりなかった。

・座布団運びは、初代司会者・立川談志の時は毒蝮三太夫だった(※歴代省略)。座布団運びは余興であり、洒落だった。私が不思議なのは、山田隆夫に対する差別にマスコミ・視聴者が鈍感な事である。これが社会から差別がなくならない原因である。特に東京は、江戸時代から差別意識が強い。※関西人はこれを強く意識するみたいだな。

○東京の芸能界には身分差別がある
・東京の芸能界には序列・身分制度があり、前座見習い・前座・2つ目・真打がある。関西でも戦前はあったが、戦後はない。漫才と落語が同じ舞台で演じられるが、「客を笑わせてなんぼ」である。東京は江戸時代から無意識の内に身分制度が存在する。大阪は権威に関係なく、実力主義で、儲けてなんぼ、笑わせてなんぼである。東京は建前では綺麗事を言うが、隠れて人を差別する。※江戸は身分制社会だったので、それが今でも基盤になっているかな。

<TVタックル>
○TVタックルは左翼に偏向した
・日曜昼にテレビ朝日が「TVタックル」を放送している。メインはビートたけしで、司会は阿川佐和子、他に青木理/大竹まこと/東国原英夫などが出る。三宅久之が出ていた頃は保守的だったが、リベラル色が強くなった。ビートたけしは保守なのに、その様な発言をしなくなった。安っぽいリベラルを気取っているのが大竹である。ソ連崩壊でリベラルは崩壊したのに、リベラルが進歩だと思っている。

○日本人は保守的な民族
・日本人は保守的で、革命・革新・改革に関心がない。2千年間、革命を起こす独裁者は現れていない。そのためリベラル風の左翼は不要である。実際その支持率は一桁である。なぜテレビ局が知性のない大竹/東国原を出演させるのか不思議である。テレビに出演していると、偉くなったと勘違いし、恥がなくなる。

○阿川では荷が重い
・阿川の父・阿川弘之は保守派だったが、娘はリベラルを気取っている。この番組に、彼女は役不足である(※これは力不足の間違いかな)。彼女は話を遮ったり、茶化したりする。これは話の内容が自分の能力を超えているからだ。
・日本人は歴史的・伝統的・文化的に保守である。日本人は稲作農業を続け、平和を愛し、和を尊んできた。フランス革命/ロシア革命などは必要ない。左翼はありもしない階級を持ち込み、革命を起こそうとした。※戦後は流行ったのかな。

○新聞記者は何でも屋
・新聞記者は記者と名乗れば、どこでも通用すると勘違いしている。TVタックルに出ている青木理がそうである。彼は「サンデーモーニング」にも出ている。彼の評論は紋切り型で単純である。ソ連崩壊で支持者はいなくなったのに、左翼リベラルを掲げている。新聞記者は政治学・経済学・社会学を研究し、論文を発表し、博士号を持っている訳ではない(※まあ机上より実学の方が価値があるかな)。取材して、記事を書いているだけの職業である。
・平成30年TVタックルで「日本は北朝鮮にお金を払うか」がテーマになった。そこで彼は「日本は米国のポチ」と発言した。これは恥ずべき発言で、彼は人生を前向きに捉えらえない人間である。

<サンデーモーニング>
○張本勲
・日曜朝、関口宏が司会する「サンデーモーニング」が放送される。これはバリバリの左翼偏向番組である。この番組の視聴率は、張本勲が出演するスポーツ編次第だ。しかしこの「あっぱれ」「喝」は大沢親分の功績である。彼は韓国びいきで、偏見に満ちている。※彼と江川紹子との対立が書かれているが省略。

○陰気なコメンテーターが並ぶ
・出演するコメンテーターは誰も陰気な顔をしている。寺島実郎/田中秀征/姜尚中/金子勝/佐高信/田中律子/辺真一/青木理/中西哲生などである。まず寺島実郎はリベラル風の左翼で、鳩山由紀夫のブレーンだった。三井物産戦略研究所会長/日本総合研究所会長/多摩大学学長などの肩書を持つ。名門の三井物産が彼を重職に据えるとは、落ちぶれたものだ。日本総合研究所は日本総研とは違い、彼の個人的な研究所である。多摩大学は野田一夫が創設し、中村秀一郎/グレゴリー・クラーク/中谷巌などが学長を務めている。識見・能力に劣る彼を学長にするとは、落ちぶれたものだ。

・姜尚中は在日韓国人2世である。彼は国立大学で職を得ているのに、反日親韓である。彼は陰気な顔をしている。反日親韓で紋切り型のコメントしかしない。佐高信は、バリバリの左翼で、反日・反皇室だ。この手はソ連崩壊で絶滅したが、朝日新聞・毎日新聞の需要で生き残っている。青木理も陰気である。彼は共同通信の記者をしていたが、記者/ジャーナリストは根拠もないのに「自分は特別な存在」と考えている。辺真一は韓国・朝鮮を専門とするが、紋切り型で新しい情報はない。中西哲生はサッカーで知ったような口を利くが、S級ライセンスを持っていない。そのためプロの監督になれない。スポーツ解説は結果論を述べれば良い。

・この番組は反安倍・反自民の偏向番組である。大衆の4割は安倍・自民を支持している。この番組はそれを知らない。左翼リベラルは歴史的な役割を終えている。大体輸入思想のため、日本に根付かなかった。数千年間、日本で革命は起きなかった。日本人は平和で穏やかな生活を望んでいる。

<安藤優子とグッディ>
・午後2時から、フジテレビが安藤優子が司会の情報番組「グッディ」を放送している。これは主婦の井戸端会議に近く、魅力がない。座席は左端に彼女が座り、その右に高橋克実が座り、その右にコメンテーターがずらりと並ぶ。

・この番組には以下の問題がある。
 第1は、この配置にある。司会者が画面の左端に座るため、司会者の存在感がない。この番組の前に放送される「バイキング」の坂上忍のように、全体を仕切っていない。
 第2は、安藤が正面を向いて話していない。彼女は話の冒頭を話すと、直ぐに隣の高橋に話を振り、以降は左を向いている。メインキャスターなのに、視聴者に常に右顔を見せている。
 第3は、彼女が堂々と振る舞っていない。彼女が端に座っているため、自信がないように見える。
 第4は、彼女はリーダーシップに欠ける。彼女は話題をコメンテーターに振るため、番組を仕切る姿勢が感じられない。知識・学識・信念・哲学に自信がないのだろう。締め括りもなく、話題は何となく終わる。
 第5は、時々出演する木村太郎をメインキャスターにすべきだ。かつて彼と彼女はコンビを組み、彼女のトンチンカンを彼がフォローしていた。彼が時々しか出演しないため、井戸端会議になっている。
 第6は、彼女の媚びる様な話し方は問題である。
 第7は、この番組は旗幟鮮明でない/起承転結がない/リズムがない/コンセプトがない。旗幟鮮明でない番組は、視聴率を取れない。腰抜け番組は、視聴率を取れない。
 第8は、サブ司会の大村正樹は知識・教養が足りない。それなのに番組を仕切ろうとしている。曖昧な彼女と、偏差値の低い彼では、目の肥えた視聴者はチャンネルを替える。

<坂上忍のバイキングを見習え>
・坂上忍の情報番組「バイキング」は急速に人気を上げている。それは彼が番組を仕切っているからだ。彼は大物タレントであっても激しい議論をする。彼は旗幟鮮明にして話をする。例えば貴乃花問題では、貴乃花の側に立つと明言し、話をする。レアスリング協会のパワハラ問題では、協会に反対する立場を取った。
・安藤優子は彼と反対のやり方をしている。旗幟不鮮明で、井戸端会議をしている。この番組の意図・趣旨・コンセプトが分からない。テレビ番組に限らず、プロジェクトでは旗幟鮮明が重要である。そうしないと視聴者を味方に付けれない。

<朝日新聞>
○いつまで左翼を気取るのか
・私は産経新聞/朝日新聞/日経新聞を取っている。朝起きると、まず産経新聞を読む。これを読むと落ち着く。次に朝日新聞を読むと、「それは違う」と反発したくなる。反戦・リベラルな記事で溢れ、紋切り型のオンパレードになる。最後に日経新聞を読む。当紙は客観的・論理的で事実を確認できる。
・朝日新聞には、まだ左翼人間が生き残り、社内を仕切っているのだろう。左巻きが時代の先端だと錯覚している。私が当紙を購読する理由は、①発行部数が多い、②情報量が多いからだ。当紙は戦前は体制側だったのに、戦後は左翼になった。※詳しく知らないが、戦前は反体制は許されなかったのでは。

○新聞記者も新聞配達しろ
・私は朝3時半に起き、4時から1時間の暗唱ウォーキングをする。「平家物語」「奥の細道」「方丈記」「源氏物語」や、夏目漱石/森鴎外/山本周五郎/藤沢周平/司馬遼太郎/伊藤圭一/林房雄などを暗唱する。※これは凄いのでは。体にも脳にも良いのでは。
・暗唱ウォーキングしていると新聞配達員に出会う。1ヵ月に1日だけ休刊日があり、新聞配達員の慰労日になっている。しかし新聞に休みがあってはならず、エリート然としている新聞記者が配達すれば良い。

○新聞社における身分
・新聞記者のエリート意識は鼻持ちならない。新聞は販売員(※=配達員かな)の労働で成り立っている。新聞記者と販売員には身分の壁がある。新聞記者は正義を振りかざすのに、販売員の労働環境に目をつぶっている。

第4章 芸能人編

<芸人>
・芸人も勘違い人間だ。お笑い芸人は何様のつもりなのか。地上波が6局あるので出番に困らない(※BS/CSなど山程ある)。傲慢不遜の例として、三流芸人が町をぶらつき、ラーメン店やファッション店を冷やかす番組がある。店は宣伝になるので、横柄な芸人に我慢するしかない。芸人同士がふざける「おふざけ番組」である。
・スポンサーは厳しくチェックすべきだ。企業・製品のイメージがダウンするようであれば、スポンサーを降りるべきだ。スポンサーはサラリーマン化し、製作者もマンネリ化している。これによりテレビ番組はつまらなくなり、少年・学生・若者・中年・老人、誰もテレビを見なくなった。※確かに、民放はまず見なくなった。企業の余剰した利益がテレビ界に流れているだけかな。

<ビートたけし>
・ビートたけしは漫才師の時は面白かった。しかしタレントになり、師匠・巨匠などと呼ばれ始め、堕落が始まった。今は文明評論家になり、神棚に置かれている。
・特に映画監督として、全く評価できない。暴力否定の時代にヤクザ映画を作った。ヤクザ映画は企画が容易で、創造性・想像性は必要ない。平和な時代に戦いを表現したいなら、黒澤映画のように時代劇にすべきだ。ビートたけしのヤクザ映画は絵空事である。

○東京の風土の怖さ
・彼をダメにしたのは、東京の風土だ。東京だと、簡単に師匠になれる。マーケットが巨大なため、幾らでもお呼びが掛かる。
・一方大阪はマーケットが狭い。直ぐに本業が危なくなる。そのため芸人はいつまでも芸人で、漫才師もいつまでも漫才師で、芸術家・巨匠・師匠にはならない。大衆はオール阪神・巨人/大助・花子/中田カウス・ボタンなどを、自分達と同等か下と思っている。角座や花月で漫才を見て、自分より下だと確認し、フラストレーションを発散させる。偉ぶっていたら、笑い飛ばす事はない。この感覚は知らなかった。
・東京の芸人は偉くなり、師匠・芸術家になり、上から目線になった。爆笑問題・太田光/テリー伊藤などである。大阪だと、漫才師が偉ぶっていると、下駄が飛んでくる。東京の観客は笑ってやろうと待ち構えている。

<タモリと明石家さんま>
・タモリもイグアナや4人マージャンは面白かった。しかし東京が芸人から芸術家・評論家に変えた。一方明石家さんまは芸人に徹している。しかし彼の芸はマンネリ化している。

<そのまんま東>
・東国原英夫(そのまんま東)は、芸人崩れの政治家・知識人・評論家もどきである。全てが中途半端で、ものになっていない。彼の評論は全て結果論だ。「・・すべきだった」「・・したら良かった」「・・したら問題は起きなかった」である。貴乃花問題でも結果論しか述べない(※詳細省略)。県知事を辞め、国会議員を辞めたが、知識・教養不足である。自分より弱いと見ると畳みかけるが、強いと黙っている。ビートたけしの腰巾着だ。

<テリー伊藤>
○偏差値の低い男
・テリー伊藤は傲慢無礼な男である。彼は嫌いなコメンテーターの上位に入り、特に女性に嫌われている。テレビに登場した頃の毒舌は貴重で、新鮮だった。しかし知性・知識・教養のなさが暴露し、人気がなくなった。
・日大理事長/ボクシング連盟会長/アメフトの監督・コーチ/志学館大学学長も偏差値が低い。この偏差値とは、学歴ではなく、基本的な能力・才能である。テレビ界の偏差値が低いので彼は目立っているが、世間の高い世界に出れば、落ちこぼれである。

○テリー伊藤の一知半解
・第1次安倍内閣で安倍首相が退陣した時。彼は「首相は病気ではなく、成果がなかったので辞めた」とコメントした。しかし首相は難病の潰瘍性大腸炎だった。私の妻は同じ病気で20日間入院し、その大変さを知っている。※彼の「ハーバード白熱教室」での発言も批判しているが省略。

<市川海老蔵>
・私は歌舞伎を評価していない。あんな芸は、小さい頃から稽古すれば誰でもできる。また評価しない第1の理由は世襲だからだ。第2は、歌舞伎役者が映画・テレビ・舞台・現代劇などにしゃしゃり出ているからだ。阪東妻三郎/大河内伝次郎/嵐寛寿郎などは歌舞伎を辞めて、映画界に入った。今の歌舞伎役者は無節操だ。彼らを甘やかしているのは、東京の風土である。歌舞伎と聞くと、無批判に敬う。

<太田光>
○文化人への道は厳しい
・爆笑問題に太田光がいる。しかし彼は漫才師から文化人への道にある。ビートたけし/東国原英夫と同じ道である。彼は10本以上のレギュラー番組を持つ。「サンデージャポン」では司会を務め、時事問題にコメントする。しかしその内容は思慮深さを感じさせない。

<安室奈美恵>
○自分だけのためのヒロイン
・私は安室奈美恵に好感を持っていた。しかし2000年沖縄サミットでの応対に違和感を持った。日本ミュージシャンの代表なら、もっと堂々と振る舞って欲しかった。彼女の歌『hero』に「君だけのためのhero」のフレーズがあるが、自分勝手な行動・態度は「自分だけのためのヒロイン」である。

○紅白歌合戦の出演を渋る
・平成29年9月彼女は1年後に引退すると発表する。同年の紅白歌合戦に出演するか話題になる。彼女は渋るが出演する。しかも紅組・白組に属さない特別枠で出演した。国民的行事への出演を渋るとは、日本の文化・国民を馬鹿にしている。※簡略化。

○40歳のオバサンの引退に興味はない
・彼女の引退に、なぜ世間が騒ぐのか。若く見えるが40歳のオバサンである。キャンディーズ/山口百恵は年齢・性別を問わず愛された。彼女のファンには、マニアックなダンス好きしかいない。

第5章 コメンテーター編
※知らない人が沢山出てくる。コメンテーターに詳しいが、同業だからかな。

<コメンテーター>
・コメンテーターは勘違い人間の典型である。コメンテーターは五万といるが、司会者から振られると、したり顔で恥知らずなコメントをする。勘違いコメンテーターの王様は弁護士で、八代英輝である。

○池上彰
・恥知らずコメンテーターの王様は池上彰である。彼は至る所に顔を出している。これが永久に続くと錯覚している。しかし突然地獄に落ちるだろう。彼の傲慢は、選挙番組を見ると分かる。当選直後の政治家にインタビューし、粗探しをする。彼は傲慢無礼である。

○増田ユリヤ
・橋本大二郎が司会する情報番組「ワイド・スクランブル」に増田ユリヤが出ている。彼女は歴史の教師らしいが、戦史を知らないのに、徴兵制について語っていた。パネルに韓国軍は26万人とあったが、陸海空軍の総兵力は65.3万人である。一方日本は22.5万人だ。韓国が日本をなめるのは、軍事力が充実したからだ。現実の世界は軍事力が仕切る。ロシアに対抗するためには徴兵制しかない。

○ジャーナリスト/新聞記者
・ジャーナリスト/新聞記者は勘違い人間の代表である。彼らは新しい仮説を発見したとか、専門的な研究をした訳ではない。取材と云う他人の褌で仕事をしている。有名なのが鳥越俊太郎/筑紫哲也である。鳥越は都知事に立候補して恥をかいた。これがジャーナリストの限界である。彼らは講釈を垂れるのが商売で、政治力はない。新聞記者は政治家・財界人・文化人などの成功者に接している。そのため自分も偉い人と勘違いしている。

<末延吉正は大学教授?>
・「ワイド・スクランブル」に末延吉正も出ている。彼は東海大教授の肩書で出ていた。大学のHPに以下と紹介されている。所属は文化社会学部広報メディア学科。担当科目は、ジャーナリズム史/メディア概論/ジャーナリズム演習など。専門分野は、ジャーナリズム論/政治コミュニケーション論/国際報道論。研究課題は、メディア政治研究/日露およびユーラシアの国際関係/トランプ現象とポピュリズム。所属学会は、日本マス・コミュニケーション学会/日本政治学会/日本選挙学会など。主要論文・著書は、『政治権力としてのテレビ』『怪物君になったテレビ局』『公共放送BBCの研究』など。※大幅に省略。
・専門科目がジャーナリズム論になっているが、彼が研究した形跡はない。所属学会に記者クラブがあるのは初耳だ。論文・著者に専門書(単行本)がない。専門書がない大学教授はあり得ない。また論文は月刊誌・雑誌に書いたもので、これは論文とは云わない。審査がこんなにお粗末では、東海大学の創設者・松前重義が嘆いているだろう。

<龍崎孝>
・コメンテーター・龍崎孝は流通経済大学の教授だ。大学のHPに以下と紹介されている。所属はスポーツ健康科学部大学院スポーツコミュニケーション学科。学歴・経歴は、横浜市立大学大学院/横浜国立大学教育学部/毎日新聞/TBSテレビ。担当科目は、スポーツと政治/スポーツと情報処理。研究・専攻は、メディアスポーツ論/スポーツ表象論/地域社会論/現代日本政治過程論。実績は、著書『小沢一郎の逆襲』『首相官邸』『議員秘書』、論文『三陸をめぐる表象と空間編成』『題材としての明治三陸大津波と「津波絵」という表象』など。所属学会は、日本文学教会(※協会?)/日本地理学会など。学生へのメッセージは、「スポーツが社会に与えるものを明らかにしたい」。※簡略化。
・彼は政治記者だったのに、なぜスポーツ健康科学部の教授なのか。スポーツ科学に関する研究の形跡はない。大学のデタラメを表している。教授の責務は研究と教育だが。彼はどちらも素人だ。

<玉川徹>
・テレビ朝日が「羽島慎一モーニングショー」を放送している。これに玉川徹がコメンテーターとして出ている。彼は何にでも文句を付け、揚げ足を取る。2018年W杯ロシア大会があった。日本はポーランド戦の結果で、予選を突破した。日本は後半、時間稼ぎする戦術を取った。私はあの戦い方は間違っていなかったと思う。しかし彼はこれを批判した(※詳細省略)。吉永みち子も同調した。一方松木安太郎/長嶋一茂は正しいと主張した。玉川は何事にも揚げ足を取る。「・・すべきだった」の「べき論」である。
・この試合でブーイングを浴びた。しかし日本は予選突破が目標で、西野監督はそれに成功した。もし日本が積極的に攻撃して、負けていたら、彼は「なぜ攻撃したのか」と非難しただろう。彼はご都合主義だ。

<作家>
○橋口いくよ
・作家と名乗る橋口いくよが「TVタックル」に、たまに出る。この番組は勘違い人間のオンパレードで、陳腐なコメントを垂れ流す恥知らずの番組だ。文学史に残る小説を書いていないのに、作家と名乗っている。知識・教養・経験はないが、作家と名乗っているのでテレビ局は起用する。作家は便利で、効能が高い肩書である。

<エッセイスト>
○佐藤優
・佐藤優は元外交官だが、作家を名乗るようになった(※彼の本は数冊読んでいる)。産経新聞には作家として寄稿している。肩書に拘る人間は信用できない。肩書は色即是空・空即是色で「空」である。※この言葉は般若心経にあるみたいだな。

○阿川佐和子
・阿川佐和子は「TVタックル」「サワコの朝」などの司会をしている。私の世代だと阿川は、彼女の父で作家の弘之となる。彼は『雲の墓標』『山本五十六』『米内光政』などを書いている。しかし戦史を研究していくと、彼の思想に違和感を持つようになった。海軍びいきで陸軍嫌い、山本五十六びいきなのだ。日本の最大の責任者は山本で、真珠湾攻撃にある。支那事変が大変な時に、対米戦争に踏み切る事はなかった。バクチ好きの彼が、そうさせたのだ。※山本を偉大にさせたのは米国もあるかな。徳川家康と武田信玄の関係みたいに。
・山本の上司の米内光政も無能だった。高位高官なのに、戦後腹を切らなかった。腹を切ったのは、圧倒的に陸軍が多い。戦後「陸軍悪玉、海軍善玉」とされたが間違いで、陸軍には優れた人材が多い。
・彼女に話を戻すと、エッセイストを名乗っている。これは作家としては実力不足と自覚しているからだ。しかし突然、作家と名乗るかもしれない。

○下重暁子
・下重暁子は元NHKアナウンサーだが、作家を名乗っている。『家族という病』が50万部のベストセラーになった。『極上の孤独』も売れている。しかし作家とは、本来は小説家である。彼女は小説は書いていないので、評論家/随筆家/エッセイストである。作家は「肩書や権威は糞くらえ」と公言しているが、作家の肩書に拘っている。この矛盾に気付かないのだろうか。都合が良い時には作家を前面に出し、都合が悪くなると、作家を隠れ蓑にする。

○吉永みち子
・吉永みち子は、1984年『気がつけば騎手の女房』を書き、肩書はノンフィクション作家である。彼女は政府税制調査会/地方分権改革推進会議/郵政行政審議会/外務省を変える会/検察の在り方検討会議/映画倫理委員会/民間放送教育協会などの委員を務めた(※何か凄い)。政府・官公庁の委員のオンパレードで、作家の活動はしていない。またテレビにコメンテーターとして出ているが、それなのにノンフィクション作家と名乗っている。
・彼女は作家と名乗るのはおこがましいので、ノンフィクション作家と名乗っている。この分類に従うと作家は、フィクション作家とノンフィクション作家に分かれる。夏目漱石/森鷗外/司馬遼太郎/山本周五郎/池波正太郎/藤沢周平などはフィクション作家になる。しかし漱石の『坊ちゃん』、鴎外の『大塩平八郎』『堺事件』、司馬の『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『燃えよ剣』などは完全なフィクションではない。要するに作家は曖昧で、便利な肩書なのだ。

第6章 弁護士

○勘違いは弁護士に尽きる
・弁護士はどこにでもしゃしゃり出る。この無神経に呆れる。日本は司法試験に受かると偉くなる不思議な国だ。これは弁護士団体が合格者を制限しているからだ。弁護士は、米国120万人/英国14万人/仏国6万人/ドイツ16万人/日本3.7万人である。米国では弁護士は特別な職業ではなく、競争があり、能力がないと淘汰される。日本の弁護士は既得権益者になっている。それでもテレビに出て、タレントとして活動している。弁護士稼業していないので、その能力はゼロだろう。

○八代英輝
・八代英輝がTBSテレビ「ひるおび」に出ている。彼はしたり顔で何でもコメントするが、恥ずかしくて言えない事でも、平気で言う。彼は常に語尾を伸ばす。「この問題ワー」「政治的ナー」などである(※色々貶しているが省略)。テレビ局は安易にこの手合いを使う。知的レベルの高い視聴者を舐めている。

○徴兵制
・萩谷麻衣子が橋本大二郎の「ワイド・スクランブル」に出ている。彼女は徴兵制について、「徴兵制は反対だが、若い人だけでなく、年配の人も負担すべきだ」と述べた。これは平和主義者の条件反射で、化けの皮が剥がれた。
・戦前の徴兵制について説明する。20歳に達すると、徴兵検査を受けた。結果は甲種・乙種・丙種・丁種・戊種に分けられ、甲種・乙種が現役兵になった。兵役には①常備兵役、②補充兵役、③国民兵役があった(※さらに細分されるが省略)。昭和初期は常備兵役の現役兵だけで構成されたが、戦争が長引くと、補充兵役・国民兵役も動員された。徴兵制を語るには、十分な軍事知識が必要だが、彼女にそんな知識はない。

○徴兵制は国防の最終手段
・徴兵制に善悪はない。近代民主主義国家では、納税・教育・兵役が国民の三大義務だ。徴兵制はデモクラシーと共に生まれた。全ての国民が平等に担う制度である。国家存亡の危機から国家を守るには、徴兵制しかない。イスラエルは女性にも徴兵制がある(※当国は戦時下かな)。スイスは国民皆兵の武装中立国で、近代兵器を装備している。先端兵器の輸出もしている。国民は自宅に武器を保管し、有事に備えている。平和ボケの彼女には、イスラエル/スイスの爪の垢を煎じて飲んで欲しい。平和と危険は同義語である。

<オウムと弁護士>
○オウムに破防法を適用しなかった弁護士
・平成30年7月麻原彰晃を含む7人の死刑が執行され、残る6人も数日後に執行された。上川陽子・法務大臣は立派な大臣である。死刑を執行するのは当然である。
・一連のオウム事件で29人が死亡し、負傷者は6千人を超えた。後遺症で苦しんでいる人もいる。1989年坂本弁護士殺害事件/1994年松本サリン事件/1995年地下鉄サリン事件が起き、1996年麻原が逮捕され、2006年死刑判決が下っている。なぜこんなに時間が掛かったのか。遅くなればなるほど、麻原は神格化される。

○破壊活動防止法に反対した弁護士
・死刑直後、多くのコメンテーターが事件について語った。しかし破壊活動防止法の適用に触れる者はいなかった。当時、公安調査庁が公安審査委員会に「オウム教団に破壊活動防止法を適用すべき」と提言したが、却下された。首相が村山富市で、公明党/社会党が反対した。リベラル/左翼が反対した。
・公安審査委員会の委員長は堀田勝二(元日弁連会長、元法制審議会委員)で、委員は柳瀬隆治/中谷瑤子/山崎敏夫/青井舒一/山崎恵美子/鮫島啓司だった(※肩書省略)。彼らは腰抜けで、国家を救う気概がなく、責任感がなかった。何が弁護士だ、検事だ、学者だ、経営者だ。※この話は知らなかった。

<ヤメ検弁護士・・日大第三者委員会>
○ヤメ検弁護士
・日大アメフト事件で、日大が第三者委員会を設けた。そのメンバーを見て唖然とした。ヤメ検と弁護士のオンパレードなのだ。日大は弁護士を並べれば、世間はひれ伏すと考えた様だ。因みに第三者委員会のメンバーは、委員長に勝丸充啓(元高等検察庁検事長)、委員長代理に辰野守彦、委員に本田守弘/山口幹生(元地検次席検事)/斎藤健一郎(地検特捜部)/和田恵/磯貝健太郎で、全員弁護士である。※この話も知らなかった。確かに弁護士だけなのは、法的に無罪を勝ち取るためかな。

○専門バカは世間知らず
・太平洋戦争中、軍事問題の解決方法が日米英で異なった。日本は軍人だけで解決しようとした。一方米英は物理学者/数学者/心理学者/経済学者/社会学者などの専門家を集めた。戦後これがオペレーションリサーチに発展する(※オペレーションズリサーチかな)。
・日大の第三者委員会には法律の専門家である弁護士しかいない。弁護士は問題解決の専門家ではない。日大問題は法律問題を超え、経営問題・組織問題・社会問題・心理問題であり、企業経営/組織論/社会学/心理学/スポーツの専門家が必要である。※この件は納得。

○組織論から見た大学と企業
・大学には指揮命令系統が存在しない。大学は経営と教育に分かれ、経営のトップは理事長であり、教育のトップは学長である。指揮命令権がどちらにあるか曖昧なのだ。※学校は法人化され、指揮命令系統は明確になりつつあると思うが。この問題は裁判所と同様かな。
・大学は株式会社の組織論を学ぶべきだ。株式会社は株主/社長/取締役/社員で構成され、ステークスホルダーも関係している。そしてトップの権限はチェック/コントロールされている。そのため独裁者は出現しない。しかし大学には、このチェック機能がない。社団法人/財団法人も同様で、天下り先になっている。

○弁護士を増やせ
・弁護士の質を上げるには、弁護士を増やすしかない。数を増やし、競争を激しくする事が、国民の益になる(※狭き門は入る時の競争は激しいが、入った後は安泰かな。医師/教師も同じかな)。弁護士のエリート意識・特権階級意識を打破すれば、知的生産性を高める事ができる。※誰かが「先生と呼ばれる職業に、碌な人はいない」と言っていた。

○弁護士のディベート力
・私は多くの企業・大学などでディベートを教えてきた。しかし弁護士・検事などに教えた事がない(※プライドが許さないかな)。米国では弁護士と検事が、陪審員の前で激しくディベートする。これは法廷映画『12人の怒れる男』『アラバマ物語』『評決』『推定無罪』などで分かる。日本の裁判もディベートが中心になるよう、改革して欲しい。※以前から司法改革は叫ばれているが、様々な課題がありそうだな。

第7章 世襲政治家

<世襲大国日本には、150名の世襲政治家がいる>
・世襲国会議員が150名もいる国は日本だけだ。日本ではジバン・カンバン・カバンの利権・特権が引き継がれる。欧米では世襲は悪である。私の指摘の第1は、日本の地位低下の原因は世襲政治家にある。ひ弱な世襲政治家が政治・外交を担うからだ。明治・大正生まれの政治家は修羅場を経験していた。田中角栄/中曽根康弘がそうだ。田中は毛沢東/周恩来と渡り合った。中曽根はサッチャーを押しのけ、レーガンの隣に立とうとした。
・第2は、世襲は生まれながらの貴賤の上下を生む。平等・公平をぶち壊し、格差を生む。格差社会はデモクラシーではない。今や特権階級が増殖しているが、この異常に気付かない国民・マスコミは余りに鈍感である。日本の政治は三角大福頃まで一流だった。しかし世襲政治家が増え、中国・韓国の後塵を拝するようになった。

・第3は、世襲政治家の学歴がお粗末だ。世界のリーダーはハーバード/オックスフォードなどを卒業している。学歴は世界的に通用する知性・教養である。日本の様に漫然と卒業できない。人間の知性を証明する指針である。
・第4は、政界から世襲政治家を駆逐しないと、ひ弱な政治家ばかりになる。世襲政治家が増え続けている。選挙制度を変えるしかない。

○世襲は悪
・私は世襲が大嫌いだ。ただし町工場/職人/商店を継ぐのは「相伝」である。これにより技術が引き継がれるが、安泰な職業ではない。一方政治家は、ジバン・カンバン・カバンなどの利権・権益を半永久的に引き継げる。
・特に非難するのは、政界/企業/歌舞伎/芸能界/テレビ界/医者の世襲だ。日本は世襲に甘く、若者のやる気を喪失させている。若者が活躍する社会こそ未来がある。

○皇統は世襲とは言わない
・皇統は2600年/125代続いている。憲法には「皇位は世襲される」とあるが、これは英文を翻訳したものだ。多分「succeeded」(引き継ぐ)を翻訳したのだろう。皇統は幕府/歌舞伎/芸能人/医者の世襲とは重みが違う。因みに大日本帝国憲法には「継承する」とある。一般的な世襲は短期間で断絶する事があるが、皇統は断絶しない。

○ガラパゴス政治
・英国には世襲の貴族院があるが、実権はない。欧米では「世襲は悪」で、王室を除いて、世襲は認められない。日本は世襲全般において寛大で、政治でも認めている。そのため著しく政治が劣っている。政界は最も優れた人材が集まる場所である。競争・淘汰が激しいはずだが、甘い世界になり、ガラパゴス政治になっている。※官民癒着が強固なのも、世襲政治が原因かな。

○歌舞伎の世襲
・歌舞伎の世襲は見過ごせない。東京は歌舞伎に媚びている。マスコミ/芸能界もへりくだる。これが日本を世襲に甘い社会にしている。※江戸時代、歌舞伎は権力者を皮肉ったので人気があったらしい。それと色かな。
・昔は歌舞伎俳優は歌舞伎を辞め、映画などに進出した。しかし今は歌舞伎俳優のまま、どこにでもしゃしゃり出る。歌舞伎俳優は「私はタレントではありません。芸が乱れるので、歌舞伎以外には出ません」との矜持を見せて欲しい。有能な無名俳優は山程いる。

・宝塚は世襲でない。40人の採用に1千人が受験する。ゆえに最高の演劇集団なのだ。俳優/芸人/落語家/医者で世襲が見られ、これでは技術が不安になる。日本を活力ある社会にするためには、「世襲は悪」の文化を育てないといけない。ジャパンドリームが実在する社会にしなければいけない。※確かに日本にはジャパンドリームがないな。

<国会議員の世襲>
・国会議員は717名いて、150名が世襲議員である。世襲率は衆議院24%/参議院15%で、この数字は異常だ。欧米先進国は「世襲は悪」で、世襲はゼロだ。世襲がなくなれば、日本はデモクラシーに近付ける。
・世襲議員は当選回数も多く、政界の実力者になっている。そんな彼らが世襲を廃止・禁止するはずがない。三角大福の頃までは日本の外交は強かった。しかし世襲議員が多い今は、米国の属国になってしまった。このままでは日本は滅びてしまう。

○安倍内閣は世襲大臣だらけ
・第3次安倍改造内閣を見ると、閣僚20名中、12名が世襲議員である。安倍首相は挫折を経験したが、残りの世襲議員はひ弱である。

○世襲のスパイラル
・議員に初めて当選しても、それを子孫に世襲する。そのため世襲のスパイラルになり、世襲議員が増え続けている。これは日本政治の劣化で、政治改革が必要だ。

○なぜ世襲は悪か
・世襲により政治は私物化される。民主主義は、正義/公開討論/公平無私/公明正大/情報公開などが大前提である。世襲により公平性が失われ、既得権益がまかり通る。
・女神テミスは正義の神である。右手に秤「正義」、左手に剣「力」を持つ。「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力」である。目隠しをしており、「法の下の平等」を意味する。※ギリシャ神だな。この辺り無知だな。

○敵前上陸した中曽根
・世襲議員は後めたさを感じていない。安倍首相は無難な政治をしている。世界的に有能な政治家がいないため、彼は立派に見える。しかし世界第3位の経済大国なのに、世界の首脳を睥睨する事はない。
・中曽根首相は太平洋戦争で敵前上陸した。彼が乗った船も攻撃を受け、船倉は地獄絵になった。明治・大正生まれの政治家は、あの戦争を経験している。戦後のひ弱な政治家とは度胸が違う。

○金なし、コネなし、希望なし
・縁故・コネ・金がない学生は苦労して入社する。社会に出ても苦労する。しかし世襲は、そんな経験をしない。私も多くの挫折を経験したので、世襲には反吐が出る。岸田外相が王毅外相から罵詈雑言を浴びたが、「俺が代わってやる」と思った。

○剛毅果断な非世襲政治家を望む
・世襲政治家の致命的な欠陥は、ケンカができない事だ。無礼な振る舞いには、その場で怒鳴りつければ良い。不快な態度を見せるのも外交である。クラウヴィッツは『戦争論』に「戦争は拡大された決闘」と書いている。ケンカ(決闘)ができない国は、戦争もできない。※「ケンカも戦争もドンドンやれ」か。

○高陞号事件での東郷平八郎の気概
・戦争は国家が最後に発動する政治的手段である(※不戦条約は今でも有効かな)。しかし日本は戦争を発動しない腰抜け国家になった。尖閣諸島の領海に中国の公船・漁船が侵入するようになった。※これは日中首脳が尖閣の領有は保留としたからかな。
・日清戦争の時、東郷平八郎はシナ兵を載せた英国船・高陞号を撃沈した。これは国際法に従った、断固たる実力行使だった。日本は腰抜け外交になった。一方中国は相手が弱いと見ると、断固たる反撃をする。これが中華思想で、日本のおもんばかる希望的観測とは異なる。

・戦争は禁止されていない。ゆえに戦争はなくならない。「自衛戦争は良いが、侵略戦争はいけない」と言うが、その区別はできない。戦争は外交手段の1つで、なくならない。中国と一戦を交える覚悟で、中国船を排除すれば良い。国家の独立を守るため、戦う覚悟が必要である。中国は戦争に弱い国だ。ソ連/インド/ベトナムは中国と一戦を交えた。そのため中国はこれらの国を恐れている。

第8章 日本の防衛政策

<専守防衛論>
・日本の専守防衛論は破綻している。それなのに危機感が全くないのは、①平和憲法、②吉田ドクトリンの軽武装、③日米安保条約が根本原因だ。

・日本の防衛政策について幾つか提案する。
 第1は、専守防衛論は空論である。防衛は攻撃と防御で成立し、攻撃を伴う。従って専守は空論だ。日本は「先制攻撃戦略」に転換すべきだ。
 第2は、防衛費をGDP2%にすべきだ。これは全ての政策に優先する。そして自衛隊は35万人体制にすべきだ。
 第3は、産学一体で軍事研究に邁進すべきだ。最先端の軍事技術の開発こそ、最高の防衛政策だ。軍事研究を禁止した日本学術会議はバカだ。
 第4は、兵器を積極的に輸出すべきだ。武器禁輸は愚かな政策だ。武器輸出には以下の効果がある。①他国を日本の武器体系にし、日本に戦争を仕掛けさせない。②科学技術の発展。③外貨を稼ぐ。
 第5は、ガラパゴス兵器は止める。ガラパゴス戦車など、日本に特化した兵器は、世界で通用しない(※日本の兵器は防衛に特化しているのかな)。
 第6は、自衛隊の名称を日本軍に変更すべきだ。自衛隊は帝国陸海軍の末裔である。また「鳥羽伏見の戦い」での健軍から150年の歴史がある。各国は軍隊の歴史を重んじている。日本も光輝ある「日本軍」にする事で、世界最強になる(※国際的には、自衛隊は軍隊と認識されているかな)。
 第7は、戦史教育を行うべきだ。戦史教育は民族に必須である。歴史教育で最も重要なのが戦史だ。それは民族は戦争によって生き残って来たからだ。日清・日露戦争/シベリア出兵/ノモンハン戦/満州事変/シナ事変/大東亜戦争などを勉強させるべきだ(※小中学校で?)。また防衛白書に戦史の記述がない。
 第8は、核武装すべきだ。日本がシナ/朝鮮/ロシアに舐められているのは、軍事力の弱体化にある。これを解消する方法が核武装だ。

○専守防衛は机上の空論
・防衛には「守る」と「攻める」が必要だ。攻撃と防御が必要で、その区別はできない。相手に対し鉄砲を撃った時点で攻撃になる。大砲でもミサイルでも攻撃だ。
・専守防衛論/積極的平和主義などは言葉の遊びで、「先制攻撃戦略」に転換すべきだ。軍事に制限を設けてはいけない。戦争に負けると軍は解散させられ、警察は戦勝国の組織になる。軍は国家を守るための最終手段なのだ。

<防衛費はGDP2%>
○GDP1%では守れない
・防衛費はGDP2%、自衛隊は35万人体制にすべきだ。防衛問題の根幹は防衛費だ。防衛白書ではGDP1%になっている。

○日本470億ドル、韓国421億ドル
・韓国の防衛費が日本に追い付きつつある。韓国は軍事強国で、反日国家だ。朝鮮半島が統一されると、核も持つ事になる。

○中国は18兆円
・中国/北朝鮮の脅威が高まっているのに、政治が鈍感である。中国の軍事費は17.8兆円で、日本の3.7倍もある。世界は弱肉強食で、平和主義を信奉する国はない。軍事力で領土を奪われたら、軍事力で取り返すしかない。日本は平和主義の幻想に酔っている。

<精緻な防衛白書のむなしさ>
・精緻な防衛白書にむなしさを感じる。防衛白書は防衛費2%を提言していない。日本4兆円/中国18兆円では、中国の軍門に下ったのも同然だ。

○防衛大臣が軽い
・防衛大臣に文官を任命するのは間違いだ。軍事の専門家を任命すべきだ。今の天皇は大元帥でもないし、統帥権/編成権も持たない。防衛大臣に元軍人を任命しても、文民統制は守られる。

○日本は軍事研究開発がお粗末
・国防費に対する国防研究開発費の比率を比較すると、米国/英国/韓国は開発費の比率が高い。国が滅ぶと、基本的人権はなくなる。ゆえに軍事技術には総力を上げるべきだ。日本学術会議の判断は間違いだ。こんな左翼イデオロギーに毒されたテロ集団は解散すべきだ。

○兵器輸出の解禁
・米国/ロシア/中国は兵器を輸出しているが、スウェーデン/スイスも輸出している(※共にNATOに加盟していない国だな)。この2国は科学技術/軍事技術の先進国だ。日本はドイツと比較しても遅れている。ドイツは潜水艦/戦車を輸出している。兵器輸出は自国に刃を向けさせない効果がある。

○ガラパゴス兵器
・日本の兵器は、日本に特化したガラパゴス兵器になっている。日本には10式戦車などがあるが、戦った事がないので、「優れた戦車」と自賛できない。これを輸出し、実戦で評価するべきだ。

○ドイツのレオパルド戦車
・1965年レオパルド戦車が登場し、1970年レオパルド2に改良された。この戦車は各国で使われている。米国のM1エイブラムス戦車/英国のチャレンジャー戦車/ロシアのT72・T90戦車などは改良して発展させている。一方日本はM61/M74/90式/10式などは異なるタイプとして開発してきた(※メーカーの違いかな)。これは戦前の戦闘機も同様だが、税金のムダになり、ガラパゴス兵器になる。

<核武装>
○核武装は日本が生存するための必須条件
・防衛政策の理想は核武装である。核武装しない限り、日本はシナ/朝鮮に侮辱され続ける。中華思想は強い者には媚びへつらうが、弱い者には威張り散らす。シナ/朝鮮が核武装するのは、この中華思想が根底にある。日本の生存は、北京/平壌/ソウルを核攻撃できるかが条件になる。

○世界唯一の被爆国だからこそ、核武装の資格がある
・日本人は臆病なので、失敗を意識し、再度失敗する。これが稲作民族の本質だ。この守りの姿勢を表しているのが、江戸時代の百姓であり、今のサラリーマンである。このサラリーマン国家に志士はいないが、東アジアが危機になると、志士が生まれると信じている。

○防衛白書は井伊直弼の危機意識より遅れている ※防衛白書の内容については、全く知らないな。
・防衛白書(※以下当書)は、防衛政策を表している。しかし当書は、左翼イデオロギー/エセ平和主義で満たされている。安全保障と防衛の基本的な考え方として、①専守防衛、②軍事大国にならない、③非核三原則、④文民統制と書かれている。この①②③は問題である。シナ/北朝鮮は、この反対の行動をしている。①攻撃的、②軍事大国、③核武装である。当書の認識は、幕末の井伊直弼より劣っている。憲法が平和主義の空論を掲げ、防衛省では左翼イデオロギーが蔓延している。

○自衛隊への不信
・当書が自衛隊の防衛思想だとすると、私は自衛隊不信になる。防衛省は自国を自分で守る軍事政策を掲示すべきだ。こんな白書を発表していると、認識力が鈍感になり、思考が硬直する。※まあ白書と現実は異なっていると思うけど。

○徴兵制に関する無知とウソ
・徴兵制に関する記述も批判する。国家を守るのは武器ではなく、国民の意思である。それを表すのが徴兵制だ。28年度の当書に「徴兵制に関する指摘について」が書かれていたが、多くの批判を浴びたためか、翌年は削除された。

○「徴兵制に関する指摘について」
・以下の4つが書かれていた。※本文が転記されているが簡略化。
 ①徴兵制は国民に兵役を義務化するものだ。毎年徴収し、訓練し、新陳交代させる。
 ②この徴兵制は、憲法で社会的に認められる制度ではない。これは憲法第13条/第18条の規定に反する。
 ③憲法解釈を変更する余地はなく、どんな環境の変化があっても、この本質は変わらない。
 ④また自衛隊は、プロ集団であり、育成には長い時間が必要である。そのため徴兵制は自衛隊に適していない。またドイツ/仏国などG7諸国は徴兵制を採用していない。
・この文章は幼児・小学生が書くように稚拙である。※簡略化。

○平時は志願制、非常時は徴兵制が常識
・欧米は非常事態になると徴兵制を敷く。当書の執筆者はこの常識を知らないのだろうか。2018年スウェーデンは徴兵制を復活させた。同国は高性能の戦闘機/戦車も開発している(※スウェーデンはNATO非加盟だからな)。また中立国スイスも徴兵制を敷くハリネズミ国家だ(※同国もNATO非加盟)。イスラエルの徴兵制は女性も対象にしている。同国はアラブ諸国に囲まれ、中国/朝鮮に敵視されている日本と同じ状況にある(※イスラエルは戦時下だな)。

○国防は憲法より上位にある ※この考えは帝国憲法よりまずいかな。
・当書は憲法第13条(個人の尊重、公共の福祉)/第18条(奴隷的拘束からの自由)から徴兵制に反対した。これは理論的に間違っている。国が滅ぶと、憲法はただの紙屑である。国防は憲法より上位にある。また徴兵制を奴隷制度としているが、徴兵制は国民の義務である。

○国民皆兵は国民の義務
・国家は戦争になると、兵力を増強するため徴兵制を敷く。戦争になると国家総力戦になる。防衛白書には防衛の根本原則が書かれるが、誤った認識がされている。現に東アジア諸国は全て徴兵制を敷いている。それは戦争の危険性が高いからだ。

○日本が徴兵制にしないのは、米軍が守っているから
・東アジアがこの状況なのに、日本が徴兵制にしないのは、米軍が守っているからだ。しかし真の独立国家なら、徴兵制を敷いて、自ら守る必要がある。平時は志願制で22万人、非常時は徴兵制で35~50万人の兵力が妥当である。

○徴兵制では精強な自衛隊を作れないはウソ
・日本帝国軍は徴兵制で、世界最強だった。徴兵制だと精強な軍隊を作れないはウソである。当書は平和主義に毒されている。日本の防衛政策の事始めは、当書の誤りを正す事だ。防衛大臣よ、恥を知れ。当書は防衛省大臣官房企画評価課の防衛白書作成事務室に執筆責任がある。この課は、左翼イデオロギーに毒されている。

第9章 警察

<野暮天・DJポリス>
・警察の勘違いは、DJポリスに尽きる。サッカーW杯などで勝利すると、若者が渋谷に繰り出す。それは嬉しい光景である。それをDJポリスが規制するが、愚かな行為だ。税金を使い、若者の喜びに水を差している。若者は騒動を起こすと決め付けている。そんな監視はいらない。※車をひっくり返すなどしたので、規制するようになったのでは。

○水を差すな、お節介するな
・平成30年W杯でコロンビアに勝ち、若者は渋谷に繰り出し、大阪では道頓堀に飛び込んだ。しかし渋谷ではDJポリスが規制を行った。DJポリスが「肩車している人は、直ぐ降りなさい」と注意したが、これは日本語の間違いだ。正しくは「肩の上に乗っている人は降りなさい」だ。しかもこのDJポリスの言い方は上から目線である。

○税金の無駄使い
・警察は「若者や庶民は何をするか分からない」との性悪説に立っている。日本の若者は、暴動・大騒ぎを絶対しない。他国のように放火・破壊・略奪をしない。税金の無駄使いだ。逆に交通規制を廃止し、喜びを爆発させる時間にすべきだ。戦前は日清・日露戦争に勝利し、提灯行列を行った。

<白バイの先導>
○日本の治安は悪い?
・マラソンでの白バイの先導は公害である。私は何十年も止めるように主張している(※先導を始めた切っ掛けはあるんだろうな。チコちゃんでやったかな)。治安の悪い発展途上国でさえ、先導はやっていない。そのため日本は治安の悪い国と思われている。

○選手に排ガスを吸わせるな
・先導により、選手は排ガスを吸わされる。余りに無神経である。その上「右の警察官は・・」などと紹介している。税金の無駄使いを止めろ。私は以下を提案する。①先導を自転車にする。②その運転手は公募する。※自転車の先導は見た気がする。

<ネズミ捕り>
○警察は詐欺
・警察はネズミ捕りでスピード違反を取り締まる。それを道路が1車線から2車線に広がる場所でやる。前が開けるのでスピードを出すと、警官が現れる(※私もあった。しかも制限速度が40Kmだった)。こうやって警察は庶民を騙している。

○憲法違反
・私も同様の場所で捕まった。私はひたすら謝ったが、翻意しそうにないので、今度は猛烈に抗議した。「イタチの最後っ屁」で、「憲法違反だ」と抗議した。

○庶民のレジスタンス
・この時、1時間位抗議した。警官は「これも仕事です」と漏らした。警官をイジメるのが本意ではないので、「どこの署だ。署長は誰だ」「署長が卑怯な取り締まりをやれと言っているのか」「憲法第11条違反だ(※基本的人権の享有)」などと畳みかけた。これで幾らか腹の虫が収まった。※余り酷いと、公務執行妨害とかにされるのでは。
・「こんな小さな犯罪より、巨悪を取り締まれ」と言いたい。親の折檻で女の子が亡くなった。警察/児童相談所の対応がなっていない。警察が行使すれば救えたはずだ。

○サスマタ
・警視庁の入り口に、警杖を持った警官が2人立っている。爆弾が使われるテロの時代に、警杖は通用しない。警杖ではなく鉄砲・小銃を持たせるべきだ。※日本での爆弾テロは、ほとんどないのでは。
・大阪の池田小学校で殺傷事件があった。この事件により小学校は防犯ブザー/サスマタ(刺股)を整備した。しかし銃を持った相手に刺股は通用しない。またこの刺股にはギザギザがなく、犯人を傷付けないようになっている。

○警官が学校に常駐する時代
・米国の学校では警官が常駐している。日本も警官か警備員を常駐させる必要がある。銃を持った相手に備える時代である。刺股では先祖返りだ。

<母親>
○前抱っこは危険
・赤ん坊を抱っこした自転車が転倒し、赤ん坊が亡くなった。母親はおんぶではなく、前抱っこをしていた。これだと赤ん坊が地面に激突する可能性が高い。近年母親は前抱っこするが、これは問題である。

○人類の経験則に反する
・前抱っこには次の問題がある。第1に、歴史的に母親は背中におんぶしてきた。人類は何万年も、この方法を取ってきた。第2に、おんぶは人類の知恵である。これにより母親は両手を自由に使える。第3に、前抱っこはここ20・30年の歴史しかない。危険性が高く、今回の事故になった。第4に、おんぶだと赤ん坊は母親の肩越しに前を見れる。しかし前抱っこだと、赤ん坊は前が見えないため、左右に顔を動かす。そのため神経質な子供になる。

○カッコを付けるな
・前抱っこするのは、かっこ良いからだ。おんぶは所帯じみている。一方前抱っこは豊かな時代を思わせる。高度経済成長し、少子化し、カッコを付けるようになった。

○おんぶの復権
・前抱っこにより、赤ん坊が亡くなった。人類は長い歴史の中で、おんぶしてきたのだ。おんぶは、社会的・文化的・経済的・心理的に意味がある。速やかに前抱っこを止め、おんぶに回帰すべきだ。

<軽自動車>
○なぜ日本はローバーミニを作れないか
・日本の軽自動車は独自の規格である。日本にマッチしているが、ガラパゴス車になった。ローバーミニは長さ307Cm/幅144Cm/高さ133Cmで、軽自動車の340Cm/148Cm/200Cmより小さい。ローバーミニは英国のBMCが開発したが、BMWの傘下になり、BMWミニが開発されている。問題なのは日本がローバーミニのような高級車を開発できない点である。日本は「小さい車=安い車」から抜け出せていない。※今はN-BOXが売れているみたいだな。昔売れていたムーヴなどは幾つかグレードがあったと思うが。

○軽自動車の規格撤廃
・BMWミニの価格は250~450万円で、付加価値が高い。軽自動車は日本に適しているが、この規格は撤廃すべきだ。※途上国の車はもっと安く、軽自動車は中間なのでは。

○ガラパゴスからの脱却
・日本は戦車などの兵器を含め、輸出する発想がない。日本の10式戦車は日本でしか使えない。日本は鎖国から抜け出せていない。

<ビジネスモデル>
○ビジネスモデルはあこぎな商売
・企業のビジネスのやり方をビジネスモデルと言う。これは効率性・生産性の高いやり方である。最近プリンター・メーカーがこの方法を取っている。替えインクが呆れるほど高い。これをビジネスモデルと呼んでいるが、日本では「あこぎな商売」と言っている。※今は課金ビジネス/サブスクリプションが盛況だな。

○あこぎな商売を止めろ
・私はキヤノン製のプリンターを使っているが、インクが直ぐになくなる。仕方なく替えインクを買う。その怒りが、本稿を書かせている。ひげ剃りも同様である。そんな旨い話はいつまでも続かない。天罰が下るだろう。

第10章 韓国

○驚くべき虐殺
・ベトナム戦争で韓国軍はベトナム人を大量虐殺した。私達はベトナム中部のフーイエン省/ビンディン省/クアンガイ省/クアンアム省/ダナンなどを10日間調査した。ベトナム人が慰霊廟を作り、名前を刻んでいるので、犠牲者の人数を把握できる。私達が調べた範囲で2800人、全土で1~3万人が虐殺されたと思われる。
・戦争犯罪に時効はない。この大量虐殺事件も法廷で裁かれなければいけない。この事実が明らかになると、戦後最大のホロコーストとして、韓国の国際的地位は大暴落するだろう。

○慰霊廟が大量虐殺を証明
・ベトナムにはこの慰霊廟が多数ある。これは韓国1国が行った虐殺である。米軍はソンミで虐殺を行ったが、それ以外では行っていない(※枯葉剤などの問題もある)。韓国軍による最大の虐殺は、ビンディン省ビンアンでの虐殺で、慰霊廟に1004名が慰霊してある。フーイエン省では十分な調査ができなかった。村が全滅し、慰霊する人がいなくなった村もある。※民兵と平民の区別の問題かな。南京大虐殺と同様な事件かな。

○韓国は戦犯法廷で裁かれるべき
・問題は、この大量虐殺が戦犯法廷として裁かれていない事だ。韓国ではベトナム戦争は共産主義との正義の戦いになっている。しかし大量虐殺は「人道に対する罪」で裁かれるべきだ。この大量虐殺を隠すため、慰安婦問題/歴史問題を持ち出している。戦争犯罪に時効はない。韓国は国際戦犯法廷で裁かれるべきだ。

○韓国人に良心はあるか
・ベトナム戦争での虐殺と云えば、米国のソンミ事件が有名だ。しかし米国が行ったのは、この1件だけで、しかも責任者は裁判で裁かれている。対し韓国の責任者は誰も裁かれていない。韓国は北朝鮮との国境近くに巨大な施設(4万坪)を作り、殺戮場面を再現し、民間人虐殺を賛美している。
・韓国の民間人虐殺は、戦争犯罪の「人道に対する罪」である。戦争犯罪に時効はないので、これから責任者が処罰される事になる。韓国は、慰安婦問題を捏造し、歴史認識を非難する。その前に自身の戦争犯罪を反省すべきだ。大量虐殺が明るみに出れば、慰安婦問題は飛んでなくなり、韓国の国際的地位は大暴落する。

<論点整理-大量虐殺の問題>
・この大量虐殺の論点は以下である。
 第1に、韓国はベトナム戦争で数万人の大量虐殺を行ったが、闇に葬られようとしている。
 第2に、韓国の大量虐殺はベトナム戦争の一大汚点である。
 第3に、米軍は残虐でなかったが、韓国軍は残虐だった。
 第4に、米軍はソンミ事件のみ、韓国軍は約100件/数万人の大量虐殺をした。
 第5に、米軍のソンミ事件は戦後処理が終わったが、韓国軍の事件は全く終わっていない。
 第6に、ソンミ事件の責任者は終身刑になった。一方韓国の全斗煥/盧泰愚は裁かれていない。
 第7に、韓国は大量虐殺の責任を米国に転嫁している。
 第8に、米国はベトナム戦争を総括し、反省した。一方韓国は「正義の戦争」「自由の十字軍」と賛美している。またベトナム戦争を体験できる広大な野外施設を作った(※韓国は戦時下だからな)。
 第9に、韓国は大量虐殺を隠蔽するため慰安婦問題を持ち出し、自身の責任を転嫁しようとしている。
 第10に、大量虐殺は「人道に対する罪」である。責任者は裁かれるべきだ。
 第11に、日本は韓国の大量虐殺を世界に訴え、慰安婦問題/歴史問題を撤回させ、謝罪させるべきだ。

○対韓三原則
・日本と韓国は水と油で、交わる事はない。韓国・朝鮮人に近代的な価値観はなく、近代法より情緒を優先する。朴槿恵は「千年恨む」と言ったが、近代法には時効がある。1千年も2千年も恨む文化なのだ。日本とは価値観が異なる。※その韓国に1人当たりGDPで負けるとは、悲しい。
・日本には仏教・神道があり、武士道もある。内村鑑三は「正直、高潔、約束を守る、借金しない、逃げる敵は追わない、人の窮地を喜ばない」を徳目とした。彼はクリスチャンで、「武士道とキリスト教を繋いだものは、世界最善の産物で、世界を救う力がある」と言っている。

・朝鮮半島との付き合いは最小限にし、深く関わってはいけない。吉田博司は「助けるな、教えるな、関わるな」を非韓三原則としている。私は「殴る、蹴る、ぶっ飛ばす」を対韓三原則として提言する。

エピローグ スーパーボランティア尾畠春夫

・勘違い人間を書き始めると、次々と新しい対象者が出現した。レスリングが終わると、アメフト事件が起き、ボクシング連盟の騒動が起き、バスケットボール選手の買春事件が起きた。石川五右衛門は「浜の真砂は尽きるとも、盗人の種は尽きまじ」と言ったが、勘違い人間は幾らでも出てくる。
・そんな時、聖人が出てきた。尾畠春夫さんが行方不明の2歳児を救出した。大分県からやって来て、20~30分で発見し、母親に渡し、サッサと去った。彼は「掛けた情は水に流し、受けた恩は石に刻め」と言っている。

・この時、警察の態度は不甲斐なかった。2歳児を抱いた彼に対し、警察官が「渡して下さい」と言っている。警察は、いつも最後の美味しい所を横取りする。彼は「お母さんと約束していたので、誰にも渡さない」と言って、渡さなかった。
・警察は美味しい所に出現する。がれきの中から自衛隊員が救出しても、警察官が待ち構えており、最後は警察官が運び出す(※これは法律的に、そうなっているのでは)。この上から目線が気に食わない。

・本書で勘違い人間を取り上げたが、彼と正反対の人間ばかりだ。多くの人が彼のように生きたいと思った。彼は自宅に帰ったが、2日後には広島県の災害現場に駆け付けた。彼は聖人であり、国民栄誉賞にふさわしい人物である。彼は一切の欲望から解脱した色即是空・空即是色の人物だ。

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