top learning-学習

『はじめての介護』中田光彦を読書。

行動・排泄・食事の介助などを解説。
基本から説明し、またページの大半が図解なので分かりやすい。
介護が必要とされる人(要介護者)には様々なパターンがあり、それを極力網羅している。

介護の専門家向けではなく、初心者向け。

お勧め度:☆☆☆
内容:☆☆

キーワード:<介護の基本>サイン、相談、介護サービス、ケアマネジャー/ホームヘルパー、<動作の介助>残存能力、目的、<移動の介助>移動、リフォーム、杖・車椅子、外出・旅行、<排泄の介助>座位、トイレ環境、排泄用具、<清潔を保つ>着替え、おしゃれ、入浴、全身清拭、口腔ケア、<食事>献立、食事環境、誤嚥、介護食、<認知症>原因、予防、問題行動、<幸せ>感染症、タブー、看取り、後見制度、エンディングノート

はじめに

○うろたえるのが当たり前。「介護はイヤ!」から
・介護が必要になると、うろたえるものです。在宅介護は介護者が元気なのが条件で、共倒れを防ぐため負担を軽くしましょう。

第1章 介護の基本・心構え

<要介護の人は近くにいる。認知症は300万人>
○要介護のサインを見逃すな
・5人に1人が高齢者になり、認知症患者は300万人を超え、要介護・支援認定者は500万人を超えています。ゴミの分別ができない、火の始末が危ういなどは要介護のサインです。介護の鉄則は早期発見・相談です。

<ある日突然降りかかってくる>
○第一歩は相談。地域包括支援センターへ
・介護で重要なのが「相談」です。一人や家族だけで解決しようとせず、高齢者福祉担当課/民生委員/地域包括支援センターに相談して下さい。この時、家族の窓口や役割分担を決めるのが重要になります。

<介護保険サービスの利用>
○サービスを利用するには要介護認定が必要
・被保険者は1割負担で介護サービスを受けられます。ただし要介護1~5・要支援1~2の認定が必要です。要介護と認定された場合、「在宅」か「施設入所」を決めます。在宅の場合、「ケアプラン」を作成しますが、大半は介護支援専門員(ケアマネジャー)に依頼します。施設入所の場合、担当者がケアプランを作成します。要支援の場合は地域包括支援センターが調整します。

○介護度が高いと使えるサービスが増える
・認定区分によりサービスの限度額が異なります。限度額内であれば1割負担です。限度額を超えると自費になります。認定の有効期間は1年で、状態に応じ2年延長されます。

<利用できる介護サービス>
○要支援と要介護で異なる
・要介護で受けられるサービスは「介護給付」で、要支援で受けられるサービスは「予防給付」です。一方要介護の場合は、在宅(居宅)サービスか特別養護老人ホーム(特養)/介護老人保健施設(老健)を利用します。受けられるサービスは、介護支援/訪問サービス/通所サービス/短期入所サービス/用具・住宅改修などです。また自治体が独自に設定した地域密着型サービスもあります。

<在宅介護に関わる人>
○介護の専門家から学ぼう
・介護の仕事は多岐に渡り、専門的知識・テクニック・観察力・洞察力が必要です。在宅介護すると様々な介護職の人が来ます。生活援助・身体介護する人/訪問介護員(ホームヘルパー)/訪問看護師/理学療法士(PT)/福祉用具専門相談員などです。デイサービスに行けば、そこにも専門員がいます。せっかくの出会いなので、彼らから食事介助/おむつ交換/車椅子の操作/歯磨きなどを学ぶべきです。

<ケアマネ、ヘルパー>
○互いの立場を尊重し、対等な関係を
・在宅介護では、本人・家族と介護スタッフの関係が重要になります。この調整をするのがケアマネジャー(介護支援専門員)です。ケアプランを作成し、利用者と事業者の調整などをします。従ってケアマネジャーとの関係が特に重要になります。実際に介護するのはホームヘルパーで、互いに尊重し、対等な関係を築きましょう(※詳細省略)。

<介護保険以外のサービス>
・身だしなみ/外出/財産管理などは介護保険サービスでは受けれません。こちらは社会福祉協議会/シルバー人材センター/生活協同組合/NPO/ボランティア団体などが頼りです(※詳細省略)。

第2章 動作の介助

<体を動かすコツは体で覚える>
○残存能力を生かし、毎日動いてもらう
・寝たきりになると介護は大変です。寝返り/起き上がり/椅子に座るなどができると、介助は楽になります。介助のポイントは本人の力を最大限利用する事です。※「立ち上がり時の介助」の図解あり。

<本人が必要とする介護を把握する>
○必要な事を介助する
・介護とは「本人が送って来た暮らしを続けるための手助け」です。そのため食事・排泄・入浴・着替え・外出などを手助けします。しかし手厚く手助けするのではなく、本人の残存能力を生かして下さい。そうする事で本人の能力が衰えるのを防げます。

※「自力で起き上がるコツ」「介助で起き上がるコツ」「自力でベッドから椅子へ」「介助でベッドから椅子へ」「自力で布団から椅子へ」「介助で布団から椅子へ」「自力で床から立ち上がる」「自力でベッドに戻る」「介助でベッドに戻る」「自力で布団に戻る」「介助で布団に戻る」「自力で寝返りを打つ」「介助で寝返りを打つ」「ソファから落ちた時、自力で座り直す」「ソファから落ちた時、介助で座り直す」の図解あり。

<目的を作ってモチベーションアップ>
・家族から「介護は終わりが見えないので苦痛」、本人からも「起きたくないのに」「歩行訓練はイヤ」などが聞かれます。それは本人に目的がないからです。「カラオケに行きたい」「旅行に行きたい」などの楽しい目的を持てば、モチベーションがアップします。

第3章 移動の介助

<移動のための環境整備>
○住宅改修の基本はスムーズな移動
・在宅介護で最初に問われるのは、本人が暮らしやすく、介護しやすいかです。移動のため手摺を付ける/段差をなくす/介護ベット・杖を準備するなどを行います。代用できる物があれば、それでかまいません。転倒防止には整理整頓も重要です。

<リフォームは介護保険を活用>
・リフォームには時間・費用が掛かります。自治体の窓口やケアマネジャーに相談しましょう。要介護であれば1割負担(限度額20万円)で工事できます。

<移動を助ける道具>
○繰り返し練習する
・転倒が怖くて外出を控えがちですが、歩かないと早く衰え、引き籠りになります。まずは靴を見直しましょう。また杖は有効な道具で、種類も沢山あります。室内での歩行器の利用も考えられます。これらはシューフィッター/福祉用具相談専門員/整形外科医/理学療法士などに相談しましょう。杖・歩行器はレンタル可能です。

<車椅子>
○車椅子は多種多様
・車椅子は種類が豊富です。本人が操作するタイプと介助者が操作するタイプがあります。必ず試乗し、合った物を選びましょう。基本はレンタルです。※自走式/介助式/電動式/モジュラー式の図解あり。

※「自力で家の中を歩く」「介助で家の中を歩く」「自力で階段の上り下り」「介助で階段の上り下り」「自力でベッドから車椅子へ」「介助でベッドから車椅子へ」の図解あり。

<要介護の人の外出・旅行>
○大切なのは心のバリアフリー
・体が不自由になると外出を控える様になります。しかし準備・心構え・サポートがあれば問題ありません。※多数の留意点を解説しているが省略。

※「自力で階段・段差をクリアする」「自力で車椅子を操作」「介助で車椅子を操作」「自力で車椅子から自動車へ」「介助で車椅子から自動車へ」の図解あり。

<シルバーカー>
・シルバーカーも種類が豊富です。※選択のポイントを紹介しているが省略。

第4章 排泄の介助

<自然な姿勢で排泄>
○排泄の基本は座位
・人間でまず必要なのは食事と排泄です。そして排泄の基本姿勢は座位です。

○可能な限り自然な姿勢で
・極力トイレやポータブルトイレを利用しましょう。これが難しい場合は尿器・便器になります。おむつは慣れてしまうと、尿意・便意に鈍くなります。

<トイレ環境>
○自力で用が足せる
・使いやすいトイレにしましょう。トイレ内の移動/立ち座りを、手摺でしやすくしましょう。トイレまでへの移動もしやすくしましょう。

○タイミングを見てトイレに誘導
・本人の排泄サイクルを把握し、そのタイミングでトイレに誘導しましょう。
※「自力でトイレに行く」「介助でトイレに行く」の図解あり。

<移動が困難な時は排泄用具>
○排泄用具は機能レベルに合わせる
・トイレへの移動が困難な時は排泄用具を利用します。ベッドサイドにポータブルトイレを置いたり、ベッドでの場合は尿器・便器を利用します。便意・尿意がない人はおむつを利用します。ただしおむつは機能レベルが下がるので、夜間だけする事も考えられます。※ポータブルトイレ/尿器・便器/おむつの図解あり。おむつにも種類がある。

※「自力でポータブルトイレを使う」「介助でポータブルトイレを使う」「おむつを交換する」の図解あり。

<排泄用具を使いながら、おむつを外す>
・おむつにすると、尿意・便意に鈍くなります。排泄用具と併用し、おむつへの依存を少なくしましょう。

<介護を長く続ける工夫>
・介護で大変なのが排泄介助です。全ておむつに頼るのではなく、極力本人にやってもらいましょう。排泄用具なども利用し、介護者の負担を減らしましょう。

第5章 清潔を保つ

<清潔は意欲の向上に>
○清潔が自立心・向上心を刺激
・介護で最も重要なのは食事・排泄・移動ですが、清潔も重要です。入浴/散髪/洗顔/歯磨き/着替えなどは本人の意欲を向上させます。

○おしゃれで気分アップ
・服装・髪型などは本人の好みに合わせましょう。女性はおしゃれをしましょう。「着る時はマヒ側から。脱ぐときは健側から」です(※知らなかった)。
※「自力でシャツを着替える」「自力でズボンを着替える」「介助でシャツ・ズボンを着替える」の図解あり。

<自立を促す清潔>
○身だしなみを整える
・身だしなみは自立心を高めます。着替え・歯磨きなど基本の身だしなみは本人にやってもらいましょう。※耳かき/整髪/爪切り/髭剃り/メークを簡単に解説。

<おしゃれでメリハリ>
○おしゃれ心を大切に
・最低でも毎朝寝間着から服に着替えて下さい。おしゃれは心をウキウキさせ、外出したくなります。※男性はそれ程でもないかな。

○着脱しやすい服
・最近は着脱しやすい服・靴が市販されています。

<入浴環境を整える>
○リラックスでき、安全な入浴
・入浴は清潔を保つだけでなく、リラックスでき、健康にも良いです。入浴で最も注意するのは転倒です。※訪問介護/訪問入浴介護/通所介護による入浴サービスの説明あり。
※「自力で浴槽に入る」「介助で浴槽に入る」「自力で体を洗う」「介助で体を洗う」の図解あり。

<全身清拭>
※全身清拭の解説あり。

<口腔ケア>
○口腔ケアは清潔だけが目的でない
・口は食べる/話す/呼吸する/表情を作るなどの役割があり、暮らしに重要です。歯磨き/うがい/虫歯治療だけでなく、口腔ケアは飲み込む力や発音などに影響します。

<おしゃれの効用>
・「介護老人におしゃれは無用」は誤った考えです。※88歳の女性が日焼けがイヤで歯医者に行かなかった話を紹介。

第6章 食事

<食事は生きる喜び>
○食べる意味
・食事は栄養補給だけでなく、大きな楽しみです。食事すると箸を使い、舌で味わい、鼻でニオイを感じ、内蔵が消化するなど、様々な機能が作用します。軽んじてはいけません。

○自分のペースで食べる
・食事は食べたい物を自分のペースで食べるのが一番です。できれば家族で食べましょう。

<食べたくなる工夫>
○献立
-メニューは豊富に
・白い御飯が好きでも、ピラフ/チャーハン/丼物など和洋中の味を楽しみましょう。時には麺/パンも食べましょう。

-好みに合わせる
・栄養も重要ですが、できるだけ本人の好みに合わせましょう。野菜中心も良くないです(※この前テレビで高齢者にタンパク質摂取を勧めていた)。たまには店屋物・外食も良いでしょう。

-旬の食材、行事食
・食事は大きな楽しみなので、旬の食材を使ったり、ひな祭り・七夕などの行事食をあげるのも良いでしょう。

○環境作り
-クリーンな室内
・食事前に窓を開けるなど、クリーンな室内にしましょう。

-昼間の活動
・昼に体操・散歩・買物・おしゃべりなどで腹を空かせましょう。

-何時もの席
・慣れた席で食事しましょう。

-本人に合った椅子・テーブル
・椅子・テーブルの高さも重要です。

<自立した食事>
※食事しやすいスプーン/フォーク/皿/椀/コップなどを解説。

<誤嚥の予防>
○飲み込むのが下手になる
・高齢になると食事中にむせる様になります。これは飲み込むのが下手になるからです。人には飲み込みを円滑にする「嚥下反射」と、気管支への侵入を防ぐ「咳反射」の機能があります。この機能が弱まると、窒息したり、肺炎を起こします。

○嚥下の仕組み
・人は固形物を食べると噛み砕き、唾液で湿らせ、飲み込みやすくします。飲み込むと、嚥下反射で気管の入口が塞がれ、食べ物は食道に流れます。食べ物や水分が気管に入ると危険です(誤嚥)。

<食事の姿勢>
○少し前かがみ
・健康な人が食事すると、少し前かがみになります。これが誤嚥を防ぐ姿勢です。座位で食べるのが基本で、ベットで食べる時も最低でも30度は上半身を起こしましょう。

<「高齢者は軟らかい物」は誤解>
・「高齢者は軟らかい物」は誤解です。硬い物を食べるには歯のメンテナンスが必要です。歯が良いと、硬い物を食べられるし、消化も良くなります。また外見も良くなり、滑舌も良くなります。

<食事介助>
※「自力で食べる時の注意点」「介助で食べる時の注意点」の図解あり。

<アクシデントを防ぐ>
○美味しく安全に
・食べ物や食器を落としても気にしないで下さい。特に注意するのは窒息と誤嚥です。介助者は食べ物を飲み込んだ事を毎回確認して下さい。また水分を一緒にあげましょう。

<食べ過ぎ>
・認知症の人は食べ過ぎに注意しましょう。低カロリーの果物・野菜(スイカ、キュウリ、トマトなど)も良いでしょう。また直ぐに食器を下げないのも良いでしょう。

<調理法>
○見た目も大事。流動食は避ける
・飲み込みやすくするには、①軟らかい、②滑らかに、③とろみが重要です。刻み食・流動食は実感がなく、お勧めしません。隠し包丁、筋を切るなどで食べやすくなります。嚥下障害がある人は液体の飲み込みが苦手です。汁物に片栗粉・ゼラチン・とろみ剤で、とろみを付けましょう。※とろみが良いのか。これは知らなかった。
※「食べやすくする調理法」「食べやすくする下準備」「飲みやすくする工夫」の図解あり。

<介護食レシピ>
※「とろみのある食材を利用した料理」「粘りある食材を利用した料理」「片栗粉・コーンスターチを使った料理」「油脂類を使った料理」の図解あり。

<介護食作りの負担軽減>
※「調理器具(フードプロセッサー、ミル・ミキサー、電子レンジ)」「レトルト食品」の図解あり。

<配食サービス>
・在宅介護で負担が大きいのが介護食作りです。自治体/NPO/民間業者が配食サービスを行っているので、利用しましょう。「夕食だけ」「週3日だけ」などの利用も可能です。

第7章 認知症

<認知症と物忘れの違い>
○物忘れと認知症は症状が異なる
・加齢による物忘れと認知症の症状は異なります。ちょっとした物忘れは加齢による記憶力の低下によります。一方認知症は、自分の年齢/時刻/今の場所などが分からなくなり、生活に支障をきたします。認知症に治療薬はなく、進行を遅らせるしかありません。

<認知症の種類>
○認知症の原因
・認知症には「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」などがあります(※それぞれの原因・特徴を解説)。大半がアルツハイマー型です。原因の1つが変化からのストレスです。老いを受け入れる「精神的要因」、行動縮小による「身体的要因」、配偶者の死などの「環境的要因」がストレスになります。認知症にならないためには周囲の人の見守りが重要です。

<認知症の予防>
○仕事を分担し、高齢者の存在感を高める
・高齢者を孤立させないのが一番です。高齢者を特別扱いせず、行動を共にしましょう。良質の食事も重要です。

<接し方>
○相手の気持ちを理解する
・認知症になると家にいるのに「帰りたい」などと言ったりします。自分が誰なのか、どこにいるか分からなくなるのです。その人の感情を完全に理解するのは難しいですが、寄り添う様にしましょう。

○問題行動を否定せず、その原因を探る
・夜中に徘徊するのは、家にいたくないからでしょう。昼間に一緒に外出すれば、夜は疲れて眠ってくれます。
※認知症の問題行動の「物忘れ」「暴力行為」「不穏」「徘徊」「弄便」「妄想」を解説している。

<やってはいけない接し方>
・長く生きてきた高齢者を尊敬しましょう。バカにしたり、失敗を責めてはいけません。高い目線で話すのもやめましょう。動作がゆっくりですが、それに合わせましょう。

第8章 介護者と要介護者の幸せ

<感染症に注意>
○免疫力の低下
・要介護者は免疫力が低下し、インフルエンザ/ノロウイルスなどの感染症に罹りやすくなります。感染症に罹ると、肺炎/呼吸不全/心不全などになりやすくなります。感染経路には接触感染/飛沫感染/空気感染があり、介護者が感染源にならない様にしましょう。医師と相談し、インフルエンザ/肺炎球菌の予防接種を受けましょう。

<言ってはいけないタブー>
○言葉の虐待
・要介護者が思う様に動いてくれず、きつい言葉を発する事があります。これが原因で仲がこじれ、介護放棄・虐待に発展する場合があります。

○「またなの」「くさい」
・これらの言葉は避けたいですが、家族の場合は言っても問題ないでしょう。逆に黙って、陰湿な関係にならない様にしましょう。

<介護のストレス解消>
○自分だけで抱え込まない
・介護のストレスで、うつ病になったりします。これを避けるため、家族・兄弟・ご近所・行政・介護職などの力を借りましょう。空き時間に趣味・外出などで楽しみましょう。

○男性介護者が陥る罠
・介護者の3割が男性です。要介護者は思う様に動いてくれず、介護の終わりも見えません。要介護者が認知症になると、気持ちも言葉も伝わりません。虐待などに発展させないため、第三者の力を借りましょう。

<その日が来る前に>
○看取り
・容体が悪化すると多くは救急車で救急病院に運びます。この場合、延命治療を行います。家で看取る場合は、医療・介護によるバックアップを行います(※外部の人に医療・介護を依頼するかな)。ケアマネジャーに、往診してくれる医師/訪問介護ステーションの手配を依頼しましょう(※訪問介護ステーションの説明が欲しい)。

○病院での看取り
・病院に送った場合、点滴/酸素療法/緩和ケア/延命治療などが行われます。延命治療として経管栄養(胃ろう)/人工呼吸が行われますが、一旦始めると途中で外すのは困難です。一方静かに逝かせたい場合もあります。この辺りは事前に話をしておきましょう(※本人?家族?)。

<成年後見制度>
・判断能力が衰えた人を支援する「任意後見制度」「法定後見制度」があります。前者は自ら選んだ任意後見人に生活・財産・療養などを管理してもらいます。後者は判断能力が不十分な「補助」、著しく不十分な「保佐」、判断能力が全くない「後見」に分かれます。この法定後見人は家庭裁判所が選任します。

<エンディングノート>
○家族に愛を込めて
・人は必ず死を迎えます。その準備の1つがエンディングノートです。これに履歴/資産/延命処置/臓器提供/葬儀/遺品処分/知人などを記します。遺言書と異なり、法的効力はありません。様々なタイプのエンディングノートが市販されています。

top learning-学習